ポケモンGOバトルリーグ、まさかのランクアップに成功。 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 現在ポケモンGOバトルリーグはシーズン11の開催真っ只中。その8月3日を持ちまして、ランクアップ。21に当たるACEランクから22のVETERANに昇格を果たすことに成功。

 これはかなり嬉しかった。簡単にランクのシステムを説明しておくと、ランク20までは勝ち星を積み重ねてゆけば、幾ら負けがそれ以上に込んでも自然に上がってゆく。要は数さえこなせば、ほぼ誰もが20までは昇格できる。しかしそれ以降に関してはレーティング制になり、勝率を上げないと昇格できない。ランク21のACEはレーティングを2000まで上げねばならない。僕は毎回このACEランクには遅かれ早かれ到達することができていた。

 しかし毎回ここまで。
 レーティングを2500まで上げねば昇格できない次のランクには一向に上がることができなかったのだ。調子がいいと2300辺りまで上がることがある。しかしその後、レーティングの高い連中と戦わされると一気に負けが込むようになる。この辺のランクになると起用するポケモンの構成力、更にはそれを元にした戦術が、「敵ながら天晴れ!」と称賛したくなるようなトレーナーが次々現れて、それまでの勝ちパターンがことごとく打ち砕かれてしまうのだ。登場するポケモンも毎回お馴染みの奴でなく、一風変わったポケモンが増えてくる。「何だこいつ? 種類は? 技構成は?」と途惑っている間に、これ又テクニックで翻弄されて潰されたり、この辺のレーティングになると、「鈍臭いおじさんにはこれ以上のランクは無理だよ。自分の分をわきまえなさい……」と対戦相手から嘲笑われているような気持ちになることもしばしばだ。実際僕自身も、「自分の限界はACEランク。次のランクには絶対上がれない……」と半ば諦めと共に対戦を繰り返していた。
 諦めていたそのランクがVETERAN。今回ランクアップできたそれだ。そりゃ嬉しくないわけがない。
 今回初めてランクアップできた一番の要因は特別カップに当たるヒスイカップへの参戦。CP1500以下でヒスイ地方を故郷にするポケモンのみ参加できる特別カップだ。
 これが最初に選んだ構成が大当たり。大概はその後、対戦相手が繰り出してくるポケモンの変化や、戦術の向上などに対応できなくなり、同じ構成でも負けが込むようになってくるものだ。しかし今回は最初から当てた構成が最後まで好調を維持。面白いように勝ち星が増えてゆく。そしてレーティングも2300辺りまでするするっと上がった。そう、いつも鬼門となっている辺りだ。
 調子良かったのもここまで。以後は対戦相手のレベルの高さに対応できず、一気に負けが込むようになってくるのだろうな……端からそう思っていたので、レーティングが2300辺りに上がった時も、さほど気負った感じではなかったと思う。だから以後も調子が維持され、ランクアップした時には、まず拍子抜け感が心中に湧いたものだ。「え、嘘?……」と。
 勿論その後で、じわじわっと喜びが湧いてきたけれどね。
 今回ヒスイカップで見事ランクアップに貢献してくれたのが、この構成。







 先鋒トリトドン。
 中堅トリデプス。
 そして後方にドラピオン。
 略してトトドトリオ。インターネット情報を参考にさせてもらった構成だ。
 普段はあまりインターネットでのお薦め情報には頼らず、自分で試行錯誤をしながら理想の構成を組み立ててゆくことを心がけている。そうじゃないと張り合いがないし、実質的にも、インターネットのお薦め構成は他のトレーナーもチェックしているので、その逆を貼られて潰されることも往々にあるからだ。しかし今回は何せ初めて開催される特別カップ。何をどう組み立てればいいのか見当もつかない。とりあえず最初はお薦め構成を参考にさせてもらい、そこから試行錯誤してみようと思ったのだ。どうせお薦めを参考にしても、最初から当たりはしないだろうけど、とりあえず取っ掛かりに……と。
 そして注目を寄せたのが、幾つか紹介されていたなかで、これ。そう、トトドトリオ。既にトリデプスとドラピオンに関してはスーパーリーグ用に、それぞれ育成が完了している。トリトドンはどうだったけ?……とBoxの中をチェックしてみれば、これもそこそこ個体値が高い奴が一匹存在していた。まだ育成はされていなかったが飴は十分。更にその時に所持していた星の砂で急遽育成も可能。
 とりあえずこれを参考にしてみるかな……他であまり役立ちそうにないトリトドンに星の砂使うのは若干勿体ない気はするけれど……
 同じ水と地面構成のポケモンなら、スーパーリーグでもラグラージという絶対的に優秀なポケモンがいる。更にはそれに次ぐ存在として、僕もトレーナーバトル開始当初はかなり重宝していたナマズンも存在する。今ひとつ技構成に魅力が乏しいトリトドンは、今回の特別カップ以外では、あまり起用機会はないだろう。それは確かだ。
 だがヒスイカップに関しては、このトリトドン起用が大当たり。先鋒で起用すると面白いように対面有利になるパターンが多い。で、相手が即チェンジしてくると、後ろに控えているトリデプスとドラピオンの何れかが潰してくれる。トリトドンにとっての天敵である草タイプが、今回やけに少なかったのも功を奏した。更にゴーストタイプもトリトドンはあまり得意ではないが、こちらに関してはトリデプスとドラピオンどちらも得意とするので、いきなりゴーストタイプが登場すれば即チェンジ。相手もチェンジしてくるだろうけど、後にもう一匹ゴーストを得意とするポケモンが控えているので、まだ希望が残っている。で、ここで相手が交代してきたポケモンは大概トリトドンが得意とするタイプなので、先鋒でいきなり対面不利でも、交代の応酬のなかで、最終的に勝てる可能性がかなり高くなるのだ。
 それにしてもトリトドンがねぇ……
 今まで全く注目していなかったポケモン。育成なんて端から考えてもいなかった。それがまさかの今回大活躍だ。
 本当に多様性って大事だなって、ポケモンGOで遊んでいるとそんな感慨に耽ることもしばしばだ。実際バトルリーグ開始早々は全く見向きもされなかったトドゼルガが、新たに覚えたスペシャルアタックの優秀さで、今やスーパーリーグとハイパーリーグ、いずれでも脅威の存在となっている。特にハイパーリーグでは僕の場合、このトドゼルガの突然の躍進で、せっかく頑張って育成したギラティナが殆ど活かせなくなり、非常に悔しい思いをさせられたものだ。残念ながら僕は個体値の高いトドゼルガを持っていないので育成すら叶わない。端から「価値なし」と決めつけて、トドゼルガの進化元であるタマちゃんゲットに力を入れて来なかったからだ。
 今後は出来るだけ色々なポケモンを満遍なくゲットしてゆこう。今回まさかのトリトドン大活躍に、改めてそんなことを思った。
 という次第で今回ヒスイカップのMVPはトリトドン。本当は三匹まとめて受賞という形でも良いのだが、とりあえずトリデプスとドラピオンに関しては、他でまだ活躍の機会があるだろうから。しかしトリトドンは……
 そう、トリトドンは今回の特別カップ以外では、なかなか活躍の機会がないだろう。そういう意味でも、この一瞬の輝きに敬意を表したい。
 ランクをVETERANに上げてくれてありがとう。