歌.386 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 近所のショッピング・モール前に設置された特設会場で和太鼓グループが演奏をしている最中に出くわした。
 和太鼓が紡ぐ独特のグルーヴが昔から割と好きなので、しばらく立ち止まって耳を傾けていたのだけれど、その時ふと目にとまった空の彼方のアドバルーンに僕の一首も浮かぶ、

和太鼓の響きに揺れるアドバルーンめでたき空も穏やかに晴れ。

 2016年は快晴の穏やかな一日から始まりました。この幸先の良いスタートが、願わくは今年1年を象徴するものであれと思う。新春の光を受けとめ揺れるあのアドバルーンが、僕の心の有りようとして、今年いちねん持続せよと願う。
 乱れ打たれる和太鼓の響きが、去年抱いた鬱屈の諸々すべてを駆逐してくれた気がした。