僕の帰り道のブルース。 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 満ちてゆこうが
 欠けてゆこうが
 月は月。
 見えなくてもあるのだと
 どこかで聞いたようなフレーズふと浮かび、
 曇天の夜の下
 自宅近所のネットカフェの前とぼとぼ歩く。

 星ひとつ見えぬ夜空は淋しいね
 あぁ切ないね。
 向かい風の寒さは厳しくて、
 そうさ
 これが僕の帰り道のブルース。

 草臥れた足どりを受けとめる路上は
 慈悲もなく、
 間近に迫る世界の終わりを告げている。