歌.343 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 職場で勤務中は絶えずチェーンに繋いだ器具を身体に装着している。特に何を思うともなく、その器具を繋いだチェーンを指先で弄んでいる自分。……よくよく考えてみれば、ずいぶん物侘しい癖を身に付けてしまったものだな……
 という思いを託して一首。

指先でなに思うとなく弄(もてあそ)ぶ鎖に我は繋がれいたり。

 奴隷の境遇に気づかぬ奴隷は、己を縛る鎖さえをも退屈しのぎの玩具と間違えて戯れる……ってか?