曲がりすぎたスライダー。 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 軽口に託された僕の本心が
 あの時、きみにちゃんと伝わっていれば
 僕は今頃とても幸せになれていた、
 きみと一緒にとても幸せになれていた筈。

 筈なのに……、

 残念ながら冗談にひっかけた僕の本心は曲がりすぎたスライダー
 きみの胸には受けとめられず、
 今更とても真面目な顔で
 きみへの思いは打ち明けられない。

 だから本心は胸中ふかく押し隠して
 今日もきみと軽口を叩きあっている。
 それはそれで案外あざやかに色づく冗談の華を咲かせて笑い合っている。

 思いが伝えられない伝わらない哀しみが日々を淡く染めるけれど
 今日も傍にきみがいる日々は楽しい日々だ。
 きみに出会えてよかった。ほんとよかった。
 この日々をおおいなる宇宙よ、
 僕は心の底から感謝します。