映画『主人公は僕だった』(追加感想)。 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 だけど実はこの物語、ファンタジーでもなんでもなく、統合失調症に罹り幻聴が聞こえるようになった男のその幻聴の内容が、ある作家が現在創作中の小説と偶然にも似通っただけのようにも思える。で、古今東西この手の偶然を奇跡と騒ぎ立てる事で幾つもの宗教が生まれてきたような…。
 そういえば閉鎖的な片田舎で、狭量で暴力的な家族に囲まれながら、単調ながらも過酷な日常を送る無学な一介の主婦が、ある日ふと神の啓示を耳にして新興宗教立ち上げました…という話は昔からよく聞くよね。田んぼのど真ん中に巨大な仏像を立てちゃったりね。…そろそろ僕にも神の啓示か悪魔の囁きかエロい女の喘ぎ声か、なにか聞こえてきそうな気もするのだが……
 まぁ、もしもその声が懐かしの貴女の声なら大歓迎なのだけどね。