僕はその時3歳児で。 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 大量の蟻に埋め尽くされた庭に下りてしまった。僕はその時3歳児で、縁側から見た庭のその眺めに茫然自失。吸い寄せられるように思わず庭に下りてしまったのだ。
 あ!…と思った時には遅かりし。蟻は容赦なく僕の身体に這い上がって来る。
 背後から母の悲鳴が聞こえた。
「いま殺虫剤持ってくるから!」
 母が悲痛な声でそう叫んだその時、僕は既に全身を蟻に覆い尽くされてしまっていた。
 …という夢を見た。