水曜日にMPOの定期に行ってきました。シーズン最後のプログラムはネルソンス指揮でワーグナーのタンホイザー序曲バッカナール付き。メインはブルックナー7番。7月に市内のオデオン広場でオープンエアのコンサートが残っていますが、まぁこれはおまけなんで毎年観に行っていません。

先週のマケラの時もそうでしたが、開演前に弦楽器奏者の何人かがステージ上でさらっていました。全員バッカナールの速いパッセージの所をさらってました。バッカナール付きは実演では初めて聴きましたが結構面白いですね。曲としてはバッカナール無しの方が好きですが、バッカナールが付くとコンサートピースとしては今回のように前半に置くのはちょうど良いと思いました。MPOでワーグナーを持ってくる指揮者は意外とあまりいませんが、ネルソンスは流石によくハマっていました。

メインのブルックナーは私はそれほど好きでは無いですが7〜9番は指揮者によっては聴こうかな、という程度です。9番は大好きですが。ブルックナー指揮者といえば現役の指揮者だとティーレマンかネルソンスくらいですかね。他に聴く気になるのはビシュコフとガッティくらいかな。ムーティの9番は聴いてみたいですがもう振らないだろうな。来シーズンはソヒエフが8番を振りますね。一応チケットは押さえました。

さて今回のネルソンスですが極めて真っ当な解釈で、ブルックナーの難しいフレーズの受け渡しがとても間合いよく、テンポ設定も全く無理のない正統的な演奏でした。6-7年前にロンドンのフィルハーモニア管とのツアーで9番を振りましたが、その時も同様の印象で、彼はマーラーよりもブルックナーの方が合っているなぁと思ったものです。ただ、オケの音はスカスカでしたが。

この時の演奏の1ヶ月前にゲルギエフ指揮のMPOで同じく9番を聴きましたが、間合いの取り方が酷く、1楽章をメトロノームのように進めたのでこいつはブルックナーを分かっていないと思ったものです。元々嫌いだったゲルギエフをさらに嫌いになった演奏でした。

これで私の今シーズンは終了です。元々は先週のマケラで終わりだったのですが、マケラでシーズンを締めたくないと思って急遽月初に取ったのが今日のコンサートでした。やはり良い演奏でシーズンを締めたいです。

今シーズンの振り返りは明日にでも書きます。中々強烈なシーズンでした…


ところでこのイザールフィルハーモニーですが、ロケーションが微妙で、地下鉄の駅からは歩いて5分くらいで、バスは目の前にバス停があるのですが大きな駐車場がなく、道は幹線道路なので結構渋滞の確率が高いので結構交通機関待ちでコンサートに遅れる人が多いです。私も渋滞のせいで前半をパスしたことが数回あります。奏者も条件は同じなので、結構開演ギリギリにバスに乗っている奏者も見かけます。今回も1st Vanのトゥッティ奏者の女性が私と同じバスに乗っていて、開演の15分前についてちゃんとワーグナーからステージに乗っていました。もっと早くくるものじゃないの?といつも思ってしまいます。

また来シーズン


プログラム


みんなバッカナールをさらってました


極めて真っ当なブル7でした