今日は久しぶりにMPO定期に出かけました。指揮はグガイス、ソプラノでグリゴリアン。

演目は前半にリヒャルトの4つの最後の歌をトリスタンとイゾルデの前奏曲と愛の死を挟むというプログラム。ブレークを挟まず通しでの演奏でした。

メインはバルトークのオケコン。実演で聴いたのは何年ぶりだったか?

グリゴリアンの声はワーグナーにはちょっと明るかったかな、と思いましたが、リヒャルトはよかったです。

出色はグガイスのワーグナー。呼吸が深くて、ティーレマンやガッティのようにプルアップで振り、リヒャルトの振り方と明らかに使い分けていました。歌手に寄り添うような指揮ぶりで、とても間合いが素晴らしかったです。彼はSKBでバレンボイムのアシスタントを務めていて、SKDやスカラ座でも振っているそうです。今読響の首席であるヴァイグレの後任で来シーズンからフランクフルト歌劇場でGMDになるほどの逸材です。日本ではまだほとんど知られていないでしょう。まだ30歳かな?劇場からの叩き上げはやはり違いますね。