道路法の違反と、それに伴う道路への危険性について記載しましたが、交通事故で「爆発のおそれ」があって頭にきた消防法違反が伴う交通死亡事故の話をします。事故が発生した場所は神戸市北部の有馬から六甲山の有馬街道を越えて神戸港側の市街地に至ったところでした。

 被害者は軽四乗用車に乗車する初老のご夫婦で、加害者は中部地方の化学製品製造販売会社の製品(液体)を最大積載量おおよそ10トンアルミ板の貨物自動車で神戸市の六甲山の北部に位置する有馬と神戸港ポートアイランドにある取引会社会社にそれぞれ5トンずつ1人で配送する運転者でした。なお、トラックには配送先に人がいるので助手はおらず、運転者1人でした。

 有馬から神戸市南部に至るには、昔は「トンネル」がなく、「有馬街道」という六甲山の山を越える道路しかなかったのですが、今は有料の六甲トンネルがあって、利用されています。しかし、トラック運転手の中には、トンネルが有料なのでその料金をちょろまかすためか、会社が払ってくれないため山越えする運転手がいます。この運転手はトンネルの通行料をちょろまそうとしてか、どうかはわかりませんが、中部地方の県にある化学製品製造会社が製造した名前は忘れましたが、シンナーと同等の可燃性のある液体をドラム缶のような容量1缶約200リットルのポリ容器を最大積載量10トンのパネルバンの大型貨物車に満載し、名神高速から中国縦貫道に乗り、西宮北インターで降り、最初に有馬の取引先に商品の半分を配達しました。その後、有馬を出発し、六甲トンネルを使わず、有馬街道を通行してポートアイランドへと向かいました。有馬から神戸市兵庫区の街並みまでひたすら下り坂が続きます。そして、普通の街並みとなる平野交差点の手前の三差路の交差点が赤信号で停止していた年配の夫婦が乗車する軽四乗用車にブレーキが焼け、ノーブレーキで軽四自動車を歩道の端に設置されたコンクリート製の円柱型の車止めまで弾き飛ばし、その衝撃で軽四乗用のエンジン部が破壊され、しゅうか・炎上してに四乗用がブレーキが焼き付いて出火してご夫婦が亡くなるという最悪の結果となりました。衝突した加害車両は被害車両を歩道上に押しのけるようにしてその横をすり抜けて停止し、運転手は燃え盛る軽四乗用のすぐ前に車を停めたまま放置して車から降りて、早々に離れたところに避難しておりました。

 被害者らが乗車していた軽四自動車が炎上したのは後続の大型貨物車のブレーキが焼き付いて効かなくなったため、下り坂でかなりの速度で追突し、歩道の端に設置されたコンクリートで作られた円柱ガードにトラックのすごい衝突の力で押し付けられ、衝突と同時に火花が飛び散ってエンジン部のガソリンに引火し、炎上したようで、直ぐに付近の住民達から警察と消防に連絡が入り、それぞれに現場急行するも、被害者を救出することはできませんでした。