自動車の任意保険会社の対応で、「被害者である私が請求できることを知らなかった。」が、ため、危うくスルーされ、40万円も損しかけたことがあったので、皆さんも損保会社の社員に、惚(とぼ)けられて損をしないように注意してもらおうと思うので、その時のエピソードを紹介します。

 話は、私が警部補に昇任して但馬地方の警察署に単身赴任をし、その署の刑事係長から家族が暮らす阪神間の警察署に戻れた平成5年に発生したことです。子供も成長し、休みには車で家族と共に出かけようと思い、ワンボックスのディーゼル車に買い替え、新生活を楽しんでおりました。春に転勤して、交通事故捜査の係長を命ぜられ、ある程度交通事故捜査の仕事にも慣れ、8月になったときに警察の友人と兵庫県西部のゴルフ場に遊びに出かけました。あと2人とは但馬地方の警察官を呼び、現地で合流する予定でした。

 事故が起こったのは、ゴルフ場に向かう時、中国縦貫道を西に向かって走っていたところ、緩い登り坂となったところで、前方に古い2トントラックが青息、吐息のような状態で走っていたので、追い越し車線に進路変更し、追い抜こうと加速し、2トントラックと並び掛けたところ、そのトラックの右前タイヤがパンクし、更に、その運転手がハンドルを切らずに脇を締めて前輪をまっすぐの状態キープしたまま、ゆっくりとブレーキを踏めばよかったのに、変にハンドルを左に切ったが為にトラックの制動が効かず、右に滑るように流れ、追い越し車線に進入してきて私の車の左前に衝突し、私の方は右に押されて、右側面が中央分離帯のガイドロープに衝突して、車両の両側面に前から後ろまで擦過する損害を受けました。幸いにも私と同乗者に怪我はなく、物損で済み自走でき、自宅まで帰ることができましたが、お盆前で車のディラーがお盆休みに入っていたため、警察が交通事故の際にレッカーをお願いする修理工場が開いていたので、そこで修理をお願いしました。

 その時に、工場の従業員から「損保会社に修理費用を請求した際、うるさく言われるので、先に、ここの欄に署名・押印して下さい。」と、言われ、お盆の時期に無理を頼んだと言うこともあり、この欄が小さい字の印刷で「示談欄」と印刷されていたことを確認せず署名・押印してしまったのです。

 この点は、自分の不注意だったのですが、その後、別の損保会社の調査員をしている警察OBが自分が担当する仕事に関して警察署に事故届がなされているかの調査に来署した際、私がに事故に遭ったことを話すと、「それは、災難やったな。修理代の他にも『評価損』もしっかりと請求せなあかんで。」と教えてくれたのです。『評価損って、何?』と聞き返すと、交通事故で車両に損害が生じた場合、当然、修理をするのであるが、その事故による物的損害の修理跡が残るため、その部分で「事故歴あり、とされて下取り価格が低く見積もられる。」ということを初めて知りました。(物損事故編PART2に続く)