警察官の採用試験に合格し、警察学校に入校すると初任科生として法律の授業を受け、効果測定の試験があります。無事に警察学校を卒業してからは一定期間、指導巡査に付いて仕事を教わり、高卒、大卒それぞれに定められた期間、実務経験を積むと巡査部長の受験資格が得られます。そうした中、仕事をしていると事件が発生し、その捜査にかかりっきりとなって勉強が疎かになる場合もあるのですが、それに負けず勉強しなければなりません。

 私が警察学校を卒業した頃は、巡査部長昇任資格を得るのに大卒は1年半、高卒は3年の実務経験が必要でした。そして、試験に合格すると合格発表直後から『巡査長』に昇任します。昭和の時代では、「両津勘吉」ではありませんが40歳前後になっても巡査部長試験に合格しない警察官が、その人柄、仕事の技量など考慮されて巡査長に昇任となるのですが、その他に、見るからに20歳代の若い警察官が『星二つの巡査長の階級章』を付けておれば、その警察官は、その年の巡査部長昇任資格に合格した証しで、秋か翌年の春の人事異動で『巡査部長』になって、新任地での転勤となります。 そのためには、昇任資格を有する前から昇任試験に真剣に取り組む必要があります。試験は、どの府県でも同じと思いますが、一次試験として一斉考査という名目の「50問の択一試験」があります。一斉考査は都道府県によって「四者択一」若しくは「50問の五者択一」の二通りありますが、この一次試験を無事に通過するための「お勧めアイテム」がありました。それは現在でも付録として付いているかわかりませんが、私は、平成2年の警部補昇任の時に実践しました。前年の平成元年から警察公論を定期購読し、択一試験の付録(本誌同様の分厚さ)の付録を手に入れてから、ひたすら択一試験に没頭しました。

 どのように活用するかというと、択一問題を20~30問した後、自分で添削し、正誤に拘わらず正解を自分が持っている『執務要鑑』という小六法的な参考で、択一式問題の問題の正解となった該当法令・条文のところに「赤鉛筆」で線を入れておき、暇なときに執務要鑑の赤線を引いた部分をしっかりと読んで理解しておきました。執務要鑑というのは兵庫県警で使用する携帯用の小六法のことで、他府県では「小六法」「実務必携系」などと呼ばれていますが、内容的には大差ないと思います。その問題集に何度も挑戦し、問題として取りあげられる択一式の一次試験で落ちないよう頑張りました。れを何度もしっかりとの根拠し件の前に春頃とするのは、『警察公論』です。何故、『警察公論』がお勧めというと、 今も付録となっているかは、わかりませんが、昭和から平成にかけては『各都道府県の四者択一、五者択一問題集』が付いていました。何月号の付録であったかまでは覚えてませんが、それが欲しくて一年間購読し、手に入れてから購読をやめ、その付録で択一試験の突破のための勉強、本誌の方もしっかりと読んで勉強しました。

 あと、択一試験で大切なことは、問題文に騙されないことで、問題が「誤りでないのはどれか?」と問うているのに、おちょこちょいの私は「誤りはどれか」と問われていると勘違いし、正しいのを選ばずに誤りを選んでしまうイージーミスをするので、問題をしっかり読んで正解を求めている問いについては「○」を、誤りを求めている問いについては「×」を記載し、誤りの無いよう注意しました。