皆さんおはようございます
カリフォルニアのディズニーランド・リゾートの第2パーク、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークには、ディズニー映画『ベイマックス』の舞台となる街、サンフランソウキョウをテーマとしたエリア、サンフランソウキョウ・スクエア(San Fransokyo Square)があります。
昨年8月末にオープンしたこのエリア。
自分が前回足を踏み入れたのは昨年のゴールデンウィークだったので、その頃は前身のサンフランシスコの街並みをテーマとしたエリア、パシフィックワーフ(Pacific Wharf)を改装している真っ最中でした。
先日遊びに行った際は、すっかりエリアも完成していて、日本からも多くのゲストが訪れている様子でした。
以前はサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジを模していたエリアのエントランスの橋も『ベイマックス』のサンフランソウキョウに登場するあの橋になっています。
エリア内はそこかしこに日本語の表記もあって、見て回るだけでなかなか楽しいです
エリア作りのこだわりでなかなか面白いなと思ったのは、サンフランシスコの街ができた頃からの老舗の地元企業でもあるブディン(Boudin)のベーカリーやギラデリ(Ghirardelli)のチョコレートショップは日本語の装飾が新たに施されながらも、ブランドの名前はそのままで営業を続けていること。
この点と関連して、映画『ベイマックス』の制作チームが著したThe Art of Big Hero 6を読むと、非常に興味深いことが書かれてあります。
映画に登場するサンフランソウキョウの街は、「1906年の大震災の後、日本人移民の手によって復興されたサンフランシスコ」というアイデアに基づいて生まれたものだそうです。
要するに、サンフランソウキョウの街は、実際とは異なる「(あったかも知れない)もう一つの歴史」の中で生まれたパラレルワールドのサンフランシスコということになるのですが、パラレルワールドが生まれたのが1906年というのがポイント。
過去記事でご紹介したことがありますが、ブディンのベーカリーはゴールドラッシュによる人口流入が始まった1849年創業。
ギラデリのチョコレートショップも、それから間もない1852年創業です。
すなわち、これら2つの地元企業は、実際の歴史とは枝分かれしてサンフランソウキョウが生まれるよりも以前から存在している企業です。
このため、パラレルワールドのサンフランシスコの街を日本人移民が復興した後も、引き続き愛される地元のベーカリーやチョコレートショップとしてブディンやギラデリが存続していても不思議ではありません。
単に人気キャラクターの要素をテーマエリアに取り入れるために旧来のエリアを完全に消滅させるのではなく、キャラクターが登場する映画の世界観を踏まえて、新エリアのストーリーを入念に構成している感じがして、さすがだなと感心しました
もちろん、今回も地元サンフランシスコ…改めサンフランソウキョウの名物メニューもいただきましたよ
ミント・ブリス・ホットファッジ・サンデー(Mint Bliss Hot Fudge Sandae, 16.95ドル=約2,500円)です。
濃厚な甘味の温かいチョコレートファッジが入っているのが特徴のギラデリのサンデーですが、ミントチョコレートのチップが爽やかな風味を加えていてgood!!
※さすがにボリュームがあるので妻と2人で食べました。フルサイズは2人で1個がちょうど良いと思います。
『ベイマックス』の世界でも愛される地元の名物フード、ぜひご賞味あれ