先日、パリ市内からのディズニーランドへの行き方と、営業時間・入園チケットなどのディズニーランド・パリの基本情報について紹介しましたので、今日は、ディズニーランド・パークの中の様子を少しご紹介したいと思います。
パリのディズニーランドのエリア構成を時計回りに言うと、メインストリートUSA、フロンティアランド、アドベンチャーランド、ファンタジーランド、ディスカバリーランドとなっていて、東京ディズニーランドとも似てるんですが、
・ フロンティアランドとアドベンチャーランドの位置関係が逆
・ クリッターカントリーとトゥーンタウンが無い
・ トゥモローランドが無く、代わりにディスカバリーランドというエリアがある
という違いがあります。
まず、メインエントランスを抜けると、ディズニーランド鉄道のメインストリート駅がお出迎えしてくれます。
駅を通り抜ける際に、パークマップをピックアップするのを忘れずに!(フランス語、英語の他、ドイツ語、スペイン語、イタリア語でも用意されています)
メインストリート駅を通り抜けると、そこは20世紀初頭の小さなアメリカの町並み、メインストリートUSAです。正面にはオーロラ姫の城が。
メインストリートUSAを、馬車から優雅に眺めることもできますよ
このメインストリートUSAを左に抜けると、フロンティアランドです。開拓時代のアメリカ西部をイメージしたこのエリアは、日本ではウエスタンランドと名付けられていますね。
フロンティアランドの象徴は、何と言ってもビッグサンダーマウンテンですね
パリのランドでは、この一角が「サンダーメサ」(Thunder Mesa)という、ゴールドラッシュを境に急速に成長した町という設定になっています。また、ビッグサンダーマウンテンは、アメリカ河のほとりではなく、湖の中州にそびえ立っています。
別の機会に紹介できればと思いますが、バックストーリーがつながっているので、ホーンテッドマンションがビッグサンダーマウンテンの隣にある、というのもパリの特徴です。
フロンティアランドを抜けると、アドベンチャーランドへ。
東京ディズニーランドの感覚からすると、アドベンチャーランドはかなりテイストの違うエリアです。ポリネシアンな感じではありません。
エントランスがまるで東京ディズニーシーのアラビアンコーストですが、ここには「アグラバー・カフェ」という、モロッコ・中東料理のブッフェ・スタイルのレストランがあります。
他にも、エリアを進んでいくと、アフリカが登場し、ライオンキングがテーマの「ハクナ・マタタ・レストラン」があったり、ファンタジーランドの方まで近付くと、雰囲気はカリブ海に浮かぶ島となり、カリブの海賊がお目見えします。
カリブの海賊がアドベンチャーランドの最果てで、海賊つながり…ということなのか、お隣のファンタジーエリアに入ると、ピーターパン・空の旅が現れます。
ピーターパン・空の旅と言えば、東京ディズニーランドでも人気アトラクションですが、こちらでも大人気で、写真でもご覧いただける通り、誇らしげに仁王立ちするピーター・パンの右側に 「60分待ち」 の表示が…
しかーーーーし ピーター・パンの左側をご覧ください
パリでは、ピーターパン空の旅はファストパス対象アトラクションなんです これは嬉しいですよね
さて、そのファンタジーランドには、ピノキオの冒険旅行、白雪姫と七人の小人、ダンボ、ティーカップ(パリではアリスじゃなくマッドハッターのティーカップですが)など、おなじみのアトラクションがあります。
もちろん、イッツ・ア・スモール・ワールドも
プーさんのハニーハントは無いのですが、東京で言うクイーン・オブ・ハートのバンケットホール的な場所に、「アリスの不思議な迷路」という、ウォークスルーの迷路アトラクションがあったりします。
ファンタジーランドを抜ければディスカバリーランド。ここは「過去から見た未来」すなわちレトロフューチャーがテーマのエリアです。
以前、スペースマウンテンについて、1960年代に想像した未来という話を書きました。トゥモローランドの世界観も、現在の視点で見れば「レトロフューチャー」と言えますが、トゥモローランドが出来た当時は、リアルタイムの未来予想図だったわけです。
ところが、パリのディスカバリーランドは、正真正銘のレトロフューチャー。フランスが生んだSF作家、ジュール・ヴェルヌ(Jules Gabriel Verne, 1828-1905)が思い描いたであろう、19世紀後半から20世紀初頭の未来予想図をテーマとしています。
ジュール・ヴェルヌは、海底2万マイルやセンター・オブ・ジ・アースなど、東京ディズニーシーのミステリアスアイランドにあるアトラクションの基となった物語の原作者です。
なので、シーのミステリアスアイランドみたいな世界観がランドのトゥモローランドと融合している、と思っていただければ、何となくイメージが湧くのではないでしょうか。あと、どことなくポートディズカバリーみたいな雰囲気も漂っている感じがします。
ここには、スペースマウンテンならぬ、ハイパースペースマウンテンがあります。
香港にもハイパースペースマウンテンがあり、そちらはスペースマウンテンのリメイクといったテイストですが、パリのハイパースペースマウンテンは、ジュール・ヴェルヌの『月世界旅行』を基としたもので、その外観もSF小説そのもの。
ドームの右上に筒のような物体が見えると思います。
『月世界旅行』は、南北戦争終結後のアメリカで火器の専門家たちが巨大な大砲を製造し、弾丸に人間を入れて月に飛ばす(!)という奇想天外な物語なんですが、このアトラクションもそうした設定を忠実に取り入れ
ドームの右上の大砲でドカーーーーーーンと発射されて宇宙空間へ
というアトラクションになっています
他にも、東京ディズニーシーのギョーザドッグ販売でおなじみのノーチラス・ギャレーに停泊している、ネモ船長の潜水艦ノーチラス号も、こちらでは艦内を見学できるウォークスルーのアトラクションになっています。
また、東京ディズニーランドのグランドサーキット・レースウェイは、惜しまれつつも2017年にクローズしましたが、ここディスカバリーランドでは、ロサンゼルスのディズニーランドと同じ「オートピア」という名前で健在です
グランドサーキット・レースウェイが恋しくなったら、パリのディズニーランドへGO
以上、駆け足でパリのディズニーランドを一周し、メインストリートUSAに帰ってきました。
夕方になると、メインパレードの「ディズニースターズ・オン・パレード」が、ファンタジーランドのイッツ・ア・スモール・ワールドの隣のゲートから出発し → オーロラ姫の城の前を通って → メインストリートUSAを行進します。お見逃しなく!