日曜の「清沢ふるさとまつり」は好天に恵まれた。
去年もその前も雨で、車から出られなかった羊さんと山羊さんも、今年はおひさまを浴びて、みんなに声かけられて、よかったよかった。
体育館では、知人の息子の中学生が太刀の舞を舞った。
神楽が盛んな地元の、今は亡き患者さんが、子どもたちの舞について話していたことを思い出す。
とりわけ、初めての舞は、緊張や不安や恐れなどにつぶされそうな自分をささえながら舞う姿が最高なのだと。
写真の彼は初めての舞ではないが、上の患者さんの息子さんが情熱を傾けて指導にあたられたのだ。
すばらしかった。
すぐ後に、お多福の面をつけて登場した中学生の母も、感無量だったろう。
それにしても、こんなにいい天気なのだから、舞台をオモテに設置したいものだ、と思う。
地域に偉い人にそう言ってみたのだが、「そりゃあいいけど、誰がやるかだ」 と言われた。
過疎化、高齢化、少子化、行事の簡素化、人間関係の変化、地元愛の変化などなど、流れで仕方がないと言えばそうなんだけど、やっぱり、さびしいね。
朗読でお世話になっている永野さんも、三味線と民謡の姉妹の応援で舞を披露。
いろいろと飲み食いして、この後、焼津に出かける。
この季節は、各地でおもしろそうなイベントが目白押しで、ほんと、悩むほど。
「清沢ふるさとまつり」 は早くに終わるので、焼津で開催されている 「鰹フェス」 に間に合うから、出かけてみたのだ。
駐車場が心配なので、電車で焼津まで行って、駅から歩いたら、会場の市役所まで迷ってしまって、結構歩いた感じ。
若いエネルギーがさく裂しているライブを聴きながら、出店を見て歩いたり、買い食いしたり。
久しぶりに自分の好き勝手に動き回る休日を過ごしている実感がうれしい。
さらに、商店街の店を展示場にして数十人のアーティストが出展している 「ARTあんえっとん」 を見て歩くつもりだったのだが、くたびれてしまって、あきらめた。
知人がふたり、出店していたのだけれど。
やっぱり、掛け持ちで見て歩く、というスケジュールには無理があった。 (トシだから、とは言わない。)
久しぶりに歩いた焼津の街。
駅前も商店街も寂しげに感じた。
焼津の市役所も古くて驚いた。
日曜だったせいもあるのだろうけど、正直なところ、悲しくなるくらい。 (焼津のみなさん、ごめんなさい。)
夜には駿府公園で紅テントの公演もあったのだけれど、行く気が萎えてしまった。
ちょっと、根性が足りなかったのだったなあ。