マッサージに通っていた、入院中のご近所さんのところへ、今夜も行ってきた。
ちょうど駐車場でお嬢さん二人と一緒になって、いつもありがとう、と茨城のお米をいただいた。 今日は血圧が測れなくなっている、と聞いた。 最初に通い始めたころも血圧が下がって危ない状態だった。 それが持ち直したのだ。 マッサージで循環がよくなるように、と願う。
マッサージを始めると、ほぼ毎晩いらっしゃっている弟さん夫婦がやってきた。
それから、にわかに、モニターの呼吸数が赤く点滅し、0になった。 見ている前で、すべての波形が直線になった。
看護師さんが連絡して、長女さんが来た。 妻さんも来た。
妻さんは、昼間面会に来て、いつもの夫さんに話しかけていたのだ。 号泣する。 娘が、ほかのかたもいるから、とたしなめる。 こんな時は好きにさせたらいいのに、と思う。
天井を見た。 ご近所さんは、あのあたりから、自分の肉体と泣いている妻を眺めているのではなかろうか、と思う。 ちょっと話しかけてみる。
家族だけのほうがいいだろう、と、あいさつして、退出する。
まるで、いつものメンバーを待っていたようだ、とお嬢さんが言った。
私は、マッサージを始めてから具合が悪くなったような気がして、気が重たい。
鍼療所に戻って、気が晴れないので、近所の商店に夜食を買いにゆく。 さっきの出来事を話したら、店のかたが、ご自身の親への対処について、自分を責めて、それから10年くらい体調が良くないのだという話をしてくださった。
ひとの話を聞くと、自分を責める必要は無いんだよ、と思う。 でも、多くの人が、何が最善だったのかを問うて、何度も何度も思いめぐらすのだろう。
お店のかたが、先生の笑顔とあたたかい手当でほっとしたのだと思いますよ、と言ってくれた。
ありがとうございます。
ありがとうございました。