おとといの晩は、ご近所の村の祭の 「日待ち」。
神楽の助っ人として神楽保存会のメンバーの家人が参加するので、私もお邪魔させてもらうことにした。
この地の村祭は、毎年ウチの村の祭と日が重なるので、一度も参加したことが無い。 村の神社に参ったのも初めてだ。 この村では、今年は土日に開催することにした。 ほかの村でも定まった日から土日にうつすところが多い。 働いている人にとっては、祭を仕切る「頭家(?)(とうや)」のあれこれをこなすのはたいへんなことなのである。
神社は道から外れたところにある。 夜なので、周囲の状況がわからない。 驚いたことに、拝殿はウチの村のよりも広く、控えの間もあり、トイレまであるのだった。(野ションを覚悟で出かけたのだけど)
今年は 隣の村祭の日待ちで神楽が舞われない ので、小学校の先生方も観にいらしている。 毎年どうなのかわからないが、拝殿の中は人でいっぱい。 3つの舞を奉ずるので、今年は外に舞台を作るという話があったそうだが、天気が下り坂なのでやめたとのこと。
まずは、小学生2人による 「順(じゅん)の舞」。 これは、奉納神楽の最初に必ず舞われるもの。 基本だけど、中腰でくるっと向きを変えたりするのでなかなかハードだ。 2年生の女の子が難なく舞う。 大したものだ。 次は小学生と中学生による 「三宝(さんぼう)の舞」。 謡(うたい)?祝詞(のりと)?が唱えられ、紙筒に入れた五色の紙片が宙に撒かれて、美しい舞である。 最後は小学生と中学生による 「松竹梅」。 膝の悪い人にはタイヘンだぞ、というような動きがあるが、華やかなおめでたい舞である。 中学3年生にとっては、これが、最後だろうか。 当分、離れてゆくのだろうか。 三代にわたって神楽に熱心な家の女の子に聞いてみた。 う~ん、と考えていた。 続けたいけど、この先のことは本人にもわからないのだろう。 いつまでも、いつまでも、忘れないでいてほしい、と思うのは、やっぱりよそもんの勝手な思い込みなんだよな。
よそ者なのに、遅くまで残って、ごちそうとお神酒をたらふくいただいた。 ありがとうございました。 途中から降り出した雨も、翌日の祭典の際にはあがったのではないかな。
いよいよ明日は、ウチの村の祭りだ。 今夜は日待ちをやっている。 ウチの村の日待ちは飲み会だけれども。 一体何の話があるのか、というほど、男衆が拝殿に籠(こも)っている。 もちろん、女衆が混じってもよいのだが(本来はだめなのかな)、私はなんだかのどが痛いので(おととい食べすぎたせいか)、遠慮しようかと悩んでいる。 明日が本番だからな。
明日の10時から。 禰宜(ねぎ)さんを招いて、神楽をひとさし舞って、神事を執り行う。 厳粛な儀式だ。 大釜で湯を沸かすためにくべた薪から立ち上る煙に、鎮守の森を透かした光が射して、なんとも言えない時空間をあらわす。
お祝いに来てくれるかた、質素ですが、歓迎します。