継がれてゆけ |  みねやまみちひとりごち (峰山道独言)

 みねやまみちひとりごち (峰山道独言)

   みねやまみちは 石ごろごろ  坂道 よこ道 けもの道 いのちの道  
  めぐりくる 日々を しばしとどめて つむごう

   峰山鍼療所 (みねやまはりいやしどころ) のひとりごとです ♪

  18日(土)、「読み・らぼ」 が終わってから、鍼療所の近所の村祭の「日待ち」 に出かけた。 神楽を習っている小学生たちが勢揃いして、はっぴや袴などの衣装を身に着けて、華やかににぎやかだ。 この村の神社は高いところにあるので、日待ちは下の公民館で行なわれる。
  子供たちに加えて、助っ人の清沢神楽保存会の衆がずらりと居並ぶ。 家人も笛や太鼓で参加する。 いい感じ。 去年は、この地の神楽で中心的人物だった方が亡くなられたため、日待ちは行なわれなかったのだ。 私も去年の今頃は夜な夜な病院通いをしていたから、よその村の神楽を観にゆく余裕は無かった。 以前来た時よりも、観客が少ないみたい。 ちょっとさびしげ。
  会場が公民館なので雰囲気は今ひとつ、と思ってしまうが、しっかり“みかさやま” の天井飾りがしつらえてある。 おでんやお菓子をつまみつつ、畳に座って、舞を楽しむ。 至福だ。
  最初に子供たちの「順の舞」 と「太刀の舞」。 この村の人を中心に、保存会がサポートして「三宝の舞」・「松竹梅の舞」・「安倍太刀の舞」・「ヒイナおろし」(だったかな?)・「大弓の舞」。 道化の「大助の舞」 が得意だった方が亡くなられたので、今年は初めての村の人が演じたそうだ。 帽子なんかかぶってオシャレ。
  保存会のメンバーの神楽をじっくり観たのは久しぶり。 週に1度は稽古しているから、見ごたえがあった。
  ずうずうしく直会(なおらい)まで残らせていただいた。 地元の自然薯汁、刺身、太巻き、煮しめ、混ぜ寿司、手羽、おでん。 こんなごちそうで酒を飲めないなんて‥‥。
  保存会のひとりが、これでにぎやかなのは終わったな、とつぶやいた。 知らなかったのだが、保存会のメンバーはあちこちの村祭に出かけて、神楽のサポートをしているのだ。 今年まだ行なわれていない村祭で舞われる神楽は、祭ごとでひとつかふたつくらいだ。 3ヶ所の祭に参加させてもらった私は、超はっぴーである。
  保存会について、あれこれ言うヒトもいる。 伝統を継いでゆくのは大変なことだから、続けてゆくのも意志が要る。 傍(はた)にいる私があれこれ言えることは無いが、保存会のおかげでこうして今年も神楽が祭で舞われ、観られることは、かけがえのないことだと思うんだな。