◆第008位 『花咲舞が黙ってない~2024』
評価:080点/脚本:ひかわかよ/日テレ/土曜21時/出演:今田美桜・山本耕史/全10話/平均視聴率:7.3%
池井戸潤の原作経済小説、『不祥事』『銀行特務命令』『花咲舞が黙ってない』の実写ドラマ化。
本作は、2014年4月期及び、2015年7月期に、同名タイトルが、杏の主演で、ドラマ化されている。
本作は、2015年版の続編ではなく、2014年の第一話と同様、主人公の花咲舞が、東京第一銀行の臨店班に異動する所から、始まる、リブート作品である。
本作の主人公、花咲舞を演じるのは、今田美桜。前作では、杏であった。
舞は、物語開始時点、支店の窓口係であったが、本部の支店統括部臨店班に異動になる。
臨店班は、事務処理ミス等の支店の簡単な問題を解決するための部署であるが、問題解決のための調査をする内、支店の悪事を暴き、舞が、「お言葉を返すようですが」と、啖呵を切ることになる。
花咲舞は、正義感が強く、不正行為、メガバンクの独自の理不尽な慣習の犠牲になる、人々を見過ごす事が出来ず、間違っていると思った事は、徹底的に追及する。
そして、最終的には、舞は、支店の問題のみならず、東京第一銀行の巨大な闇と戦うことになる。
支店統括部臨店班調査役、相馬健を演じるのは、山本耕史。前作は、上川隆也であった。
舞の直属の上司に当たるが、部下は、舞のみのため、事実上のコンビである。
舞が、過去、中野支店勤務の際、上司であった。相馬は、過去に、支店長の失敗の責任を押し付けられ、出世コースを外れされた。
そのため、銀行内の理不尽は、仕方ないと諦めていた。
相馬は、臨店班に異動後、「見ざる、聞かざる、言わざる」を心掛けて、波風が、立たないように、支店の問題から、目を背けていた。
しかし、舞が、臨店班に異動してくると、正義感の強い、舞の言動に呆れながら、影響を受け、次第に自身、問題解決に動くようになる。
舞の叔父、花咲健を演じるのは、上川隆也。な
お、上川隆也は、前作では、相馬役であった。
「酒肴処・花さき」の店主で、舞が、銀行に就職したのを契機に、企業の法務担当を辞めて、兄の店を引き継ぐ。
グルメの相馬と馬が合い、頻繁に店を訪れている。
本部経営企画部、昇仙峡玲子を演じるのは、菊地凛子。
昇仙峡は、東京第一銀行の女性初の取締役、頭取を狙えると言われている。
昇仙峡は、上司の経営企画部長の紀本に銀行にとって、不都合な事実を隠蔽する様に命じられ、問題を暴く、臨店班と対立する。
本部経営企画部長、紀本平八を演じるのは、要潤。
次期頭取候補に目される、紀本派のボス。
本作では、物語中盤、東京第一銀行と、同じく、メガバンクの産業中央銀行の合併が、発表される。
紀本は、合併に有利になる様に、昇仙峡に不都合な事実を隠蔽する様に命じる。
本作には、産業中央銀行経営企画室次長として、『半沢直樹シリーズ』の半沢直樹が登場する。
本作の半沢直樹を演じるのは、劇団ひとり。
半沢役が、誰なのか、注目であったが、個人的には、堺雅人と比較しても、仕方ない、お笑い芸人を起用したのは、正解であったと思う。
最終二話、昇仙峡は、舞、相馬と共に、紀本の不正を暴こうとし、最後に半沢が、留めを刺した。
本作は、杏主演と比較されることが多いが、個人的には、今田美桜主演の方が、好きである。