◆第015位 『婚活1000本ノック』

 評価:060点/脚本:松本美弥子/フジ/水曜22時/出演:福田麻貴・八木勇征/全10話/平均視聴率:2.8%

 

 2014年に出版された、南綾子の同名小説の実写ドラマ化。

 売れない小説家、南綾子の前に、過去に自身を弄んだ末に捨てた、元恋人・山田クソ男が幽霊となって現れ、綾子に婚活を命じる。

 遊び相手に殺されて、幽霊となった、山田は、綾子の婚活成功を頼みに成仏を狙うという。

 綾子は、山田を成仏させるべく、婚活パーティーに挑む、恋愛ドラマ。

 本作の主人公、南綾子を演じるのは、お笑いトリオ、3時のヒロインの福田麻貴。

 売れていない、官能小説家であるが、それなりに食べていけるだけの稼ぎはある。

 イケメンに弱く、弄ばれては、捨てられる、生活を繰り返していた。山田の幽霊が、現れ、婚活を始める。

 国立大卒の整形外科医、山田功宗を演じるのは、八木勇征。

 イケメンの外科医で、過去には、綾子を弄んだが、捨てたため、「2023年クソ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、山田クソ男と呼ばれる。

 弄んだ、看護師に刺されて、死亡して、幽霊になって、綾子の前に現れる。

 山田は、綾子の願い、「一緒に温泉に行く」を叶え、成仏するため、綾子に婚活をさせる。

 綾子のライバルで、デビュー同期の売れている、小説家、九本凜を演じるのは、関水渚。

 実は、婚活をしているが、宇梶剛士の演じる、父の九本龍二の幽霊に、婚活を邪魔されている。

 龍二は、九カ月前に、海で、溺れた、子供を助けて、死亡し、幽霊になっていた。

 綾子の親友、鳥羽奈々を演じるのは、中越典子。

 韓国料理屋「韓無量」の店長。綾子の婚活の先輩であり、良き相談相手。

 綾子の親友、桶谷啓子、おけけを演じるのは、橋本マナミ。

 男遍歴を気軽に相談できる、綾子の良き理解者。

 実在する、韓国人女性グループの「ITZY」の推しマニア。

 おけけは、恋愛、結婚に、興味がなく、押し活により、人生を充実させている。

 本作は、綾子が、全話通じて、特定の男性との恋愛ではなく、文字通り、毎回、婚活の相手が、ゲスト出演し、本当の幸せを求める、物語である。

 山田は、綾子が、幸せになれなければ、「虫」に転生してしまうため、必死になり、綾子の婚活をサポートする。

 綾子は、小説家らしく、婚活相手に絶妙な、言葉を選び、あだ名を付けているのが、結構、笑える。

 凜の仮交際相手、堂島俊を演じるのは、風間俊介。

 大手商社勤務で、年収1800万円。成城に持ち家があり、次男で、愛車は、レクサス。

 家事は、一通り、OKで、子供好きのハイスペックだが、人付き合いが、苦手であり、物静かなため、婚活が上手くいかない。

 五、六話の綾子の婚活相手、石川智也を演じるのは、千賀建永。

 綾子に、「ヤギオ」と呼ばれる。山梨の実家、和菓子「いしかわ堂」で働く職人見習い。

 綾子に告白し、成約する。 綾子は、一度は、ヤギオと共に、幸せになろうとするが、「幸せ」とは、何かを悩み、別れることにした。

 静岡県の有名貿易会社の御曹司、大池貴司を演じるのは、野村周平。

 綾子は、「小池」と呼ぶ。第二話に登場し、綾子の影響で、実家を出る。

 第六話以降、再登場し、綾子は、最終的に、小池の魅力に気付き、「一緒に温泉に行く」。

 その結果、山田は、成仏した。

 本作は、主人公の綾子が、福田麻貴のため、絶妙に可愛くなく、婚活ドラマとしては、リアルであったが、面白くなかった。