◆第014位 『Eye Love You』

 評価:070点/脚本:三浦希紗/TBS/火曜22時/出演:二階堂ふみ、チェ・ジョンヒョプ、中川大志/全10話/平均視聴率:5.9%

 

 ヒロインの相手役に韓国人俳優を起用した、初の民放GP帯連続ドラマ。

 本作以前は、日本人男性の主人公に対し、ヒロインが、韓国人女優とのドラマはあった。

 本作は、第三次韓流ブームを受けて、久しぶりに、韓国人との恋愛を描いた、ドラマである。

 本作の主人公、本宮侑里を演じるのは、二階堂ふみ。

 チョコレートショップ、「Dolce & Chocolat.」の創業社長。

 目が合うと相手の心の声が、聞こえてしまう、テレパス能力を持つ。相手の本音が、聞こえてしまうために、恋愛を恐れているが、役に立つこともある。

 韓国人留学生のユン・テオを演じるのは、チェ・ジョンヒョプ。

 非常に明るく、社交的なため、周囲の人に好かれている。

 生物学の研究をしていたが、インターンとして、「Dolce & Chocolat.」にて、働いた後、正式に入社する。

 テオは、頭の中で、何かを考えている時、韓国語であるため、侑里は、テオの心の声を理解できず、テオとなら、恋愛できるのではと思うようになる。

 「Dolce & Chocolat.」の専務取締役、花岡彰人を演じるのは、中川大志。

 侑里の大学の友人で、侑里と共に会社を設立した、共同設立者。

 非常に面倒見が良い上に、仕事ができ、会社の実務を仕切っているのは、事実上、花岡である。

 侑里のことを好きだが、会社のため、言わずにいる。

 「Dolce & Chocolat.」のショコラティエ、池本真尋を演じるのは、山下美月。

 会社の共同設立者。相手の心の声が、聴こえる、侑里にとって、何でも相談できる、貴重な親友である。

 侑里と異なり、恋愛には、積極的で、物語後半には、侑里から、能力のことを告白され、相談に乗る。

 侑里の父、本宮誠を演じるのは、立川志らく。

 妻の死後、一人で、侑里を育てた。

 実は、侑里は、父と共に北海道に行った時、船から、海に落ちて、相手の心の声が聞こえる、能力を得た。

 しかし、父の誠は、侑里を助けるために、海に飛び込み、意識はあるが、話すこともできず、体が動かない、寝たきりの状態になった。

 侑里は、能力を使って、父と対話をしていた。

 テオの所属する、大学院の研究室の教授、飯山利一を演じるのは、杉本哲太。

 絶滅危惧種の動物を研究している。

 侑里が、北海道で、船から、落ちた時、同じ船に乗っており、侑里の能力に気付いていた。

 テオの先輩の研究員、小野田学を演じるのは、清水尋也。

 研究に熱心過ぎるため、恋愛には、非常に疎く、真尋に恋愛対象とされるが、全く、気付かなかった。

 本作は、物語終盤までは、侑里の相手の心の声が、聞こえる、能力は、余り、関係なく、単なる、会社の社長と、韓国人の見ていて、恥ずかしくなるような、恋愛ドラマであった。

 韓国人の投資家、ミン・ハナを演じるのは、玄理。

 テオが、幼い頃に、北海道に住んでいた時の近所の「お姉さん」。

 実は、ハナは、侑里と同じ、相手の心の声が、聞こえる、能力を有している。

 ハナは、過去に、恋人を亡くして、能力のせいだと思い込み、自分のことを絵本に書いていた。

 テオに、「悪いことが起きる」と侑里との恋愛に反対する。

 しかし、ハナの恋人は、付き合う前に、病気になっていったため、ハナの能力と、全く、関係なく、無理矢理、二人の恋愛を妨げるための脚本が、余りにバカバカしく、正直、面白くなかった。