◆第010位 『院内警察』

 評価:80点/脚本:天本絵美/フジ/金曜22時/出演:桐谷健太・瀬戸康史・長濱ねる/全11話/平均視聴率:5.2%

 

 2021年より、「ヤングチャンピオン」誌上にて、連載中の原作は、酒井義及び、漫画は、林いちの「院内警察~アスクレピオスの蛇~」の原作漫画の実写ドラマ化。

 国立病院、一部の大学病院に実在するとされる、病院内のトラブルを解決する、「院内交番」のスタッフ、医師達の活躍を描く、医療サスペンス。

 実在の院内交番のスタッフは、警察OBが多いとされる。

 本作の主人公、「阿栖暮総合病院」の院内交番のスタッフ、武良井治を演じるのは、桐谷健太。

 元警視庁捜査一課の刑事。病院内の病院内の紛失物を探す、トラブルを解決する等、院内警察の仕事をしているが、「院内交番」の存在自体が、病院内では、余り、知られていない。

 天才外科医の榊原俊介を演じるのは、瀬戸康史。

 外科部長で、優れた、手術の技能を有する。

 常に冷静沈着で、人を寄せ付けないところがある。

 十代の時、妹を病気で、亡くしたため、医師を目指した。

 自分の手術の腕を絶対と信じ、他の医者の担当患者の手術を横取りすることがある。

 第六話にて、外科部長の倉田が、失脚し、外科部長となる。

 院内交番の新人事務員、川本響子を演じるのは、長濱ねる。

 第一話にて、「阿栖暮総合病院」の事務スタッフとして、採用され、初出勤する。

 川本は、普通の病院事務員と思って、就職したが、「院内交番」に配属され、武良井に振り回されることになる。

 院内交番の室長、横堀仁一を演じるのは、市村正親。警察のOBで、温厚な人柄で、口調は、丁寧な75歳であるが、喧嘩は、メチャクチャ、強く、武良井  

 武良井が、警視庁を辞めて、院内警察になった、事情を知っており、黙認している。

 腫瘍内科医の尼子唯織を演じるのは、さとうほなみ。雲隠れするため、院内交番を頻繁に訪れ、サボっている。

 外科医の上條萌子を演じるのは、玄理。

 榊原よりは、年上であるが、担当患者の手術を横取りされ、快く思っていない。

 麻酔科医の白石葵を演じるのは、馬場ふみか。

 葵の妹で、看護師の白石日向を演じるのは、工藤美桜。患者から、セクハラを受けていた。

 本作の前半は、一話完結型で、武良井と川本が、病院内に発生する、トラブルを解決してゆく。

 しかし、同時に、武良井が、阿栖暮総合病院で、亡くなった、入山法子の演じる、恋人の夏目美桜の死の真相を探る、連続サスペンスドラマが、物語の背景にあり、後半は、その解明が多い。

 夏目美桜は、末期の胃癌であり、余命宣告を受けていたが、阿栖暮総合病院において、新薬の「ミラセルゾール」の治験者となった。

 そして、治療を受けていたが、間質性肺炎で、亡くなった。

 しかし、武良井は、夏目の死因を疑い、真相を探るため、警察を辞め、院内警察になった。

 「ミラセルゾール」の治験者の中には、間質性肺炎で、亡くなった、治験者が、二人いた。

 しかし、実際は、三人目の間質性肺炎の死亡者がいたが、データが、改竄されていた。

 「ミラセルゾール」を認可させるために、副作用を過少に改竄していたのである。

 最終話では、病院内にて、様々なトラブルを起こし、夏目を殺害した、真犯人が、登場するが、正直、「だれ?」という、感じで、ショボ過ぎたが、治験の真相を探る過程は、面白かった。