2022年の第3クールのドラマが全て終了した。

 筆者は、今クール、16本のドラマを視聴したので、ランキング及び、感想を述べたい。

 今クールは、サスペンスドラマが3本、恋愛ドラマが4本及び、社会派ドラマが4本、家族ドラマが2 本、医療ドラマが1本であった。

 今クールは、恋愛の「君が心をくれたから」、社会派の「不適切にもほどがある」が、ファンタジーの要素を有して、社会派の「厨房とありす」、医療の「となりのナースエイド」、「グレイトギフト」が、サスペンスドラマを兼ねており、単純にジャンル分けができない点が、特徴的であった。

 今クールは、全話平均視聴率が、二桁に達したのは、TBSの日曜劇場の10.7%のみであった。

 「さよならマエストロ」は、日曜劇場のブランドに加え、芦田愛菜の出演が、大きかったと思われる。

 また、筆者個人にとって、ロケ地が、地元の静岡県富士市であったことが、見たいと思わせた。

 全話平均視聴率、2位は、日テレの水曜22時の「となりのナースエイド」の7.7%であったため、全話平均視聴率9%台及び、8%台が、皆無であった。

 3位は、「不適切にもほどがある!」及び、「グレイトギフト」の7.4%と横並びであったが、全体的に低迷していることは、明らかである。

 前述の通り、TBSは、「さよならマエストロ」の10.7%、「不適切にもほどがある!」の7.4%及び、火曜22時の「Eye Love You」が、全話平均視聴率、5.9%で、6位と健闘し、全16作の上位6作の半分を占めた。

 また、金曜22時の、「不適切にもほどがある!」は、視聴率以上に世間の注目を集めて、ネット上では、話題になった。

 さすがは、クドカンの脚本である。

 日テレは、前述の通り、水曜22時の「となりのナースエイド」の7.7%が、2位と健闘した。

 しかし、1991年10月以来、32年半に渡った、日テレの水曜22時の「水曜ドラマ」は、本作で、廃枠となる。

 「水曜ドラマ」は、「星の金貨」、「家政婦のミタ」等の数々の名作を生み出しており、残念である。

 日テレの土曜22時、「新空港占拠」は、一年前の「大病院占拠」の続編であり、視聴率、6.5%の5位と健闘したが、前作の7.1%より、低くなった。

 原因は、内容ではなく、「テレビ離れ」であろう。

 日曜22時30分の「厨房のありす」は、5.3%と全話平均視聴率は、振るわなかったが、社会派の要素のみならず、恋愛、サスペンスの要素を有しており、ある意味、3倍楽しめた。

 テレ朝は、今クールの金曜ナイトドラマ枠が、「おっさんずラブ」の続編で、前作を見ておらず、今クールは、視聴しなかった。

 TBSの日曜劇場に次ぐ、鉄板枠の木曜21時の「グレイトギフト」は、7.4%と低迷したが、3位であったため、全体的に視聴率が、下がっていると言える。

 火曜21時の「マルス」は、3.9%と、ワースト2位であったが、個人的には、面白かった。

 フジの「月9」は、永野芽郁の主演の「君が心をくれたから」が、期待されたが、5.8%と低迷した。

 しかし、筆者の個人的ランキングは、本作が、第一位の号泣必死の名作であった。

 木曜22時の「大奥」は、シリーズとしては、5年ぶりの復活であるが、4.8%のワースト3位であった。

 前クールに新設された、フジの金曜21時枠、「院内警察」は、5.2%と低迷し、前作の6.6%から、ダウンした。

 フジの水曜22時、「婚活1000本ノック」は、全話平均視聴率、2.8%と、民放GP帯の史上最低を更新した。

 脚本は、無論であるが、ヒロインの福田麻貴を初め、魅力的な出演者が、皆無に近かった。

 フジは、ワースト1位、3位、4位と、今クールは、完全に失敗したと言える。