評価:080点/連続ドラマ/NHK/火曜日22時/全十回/脚本:根本ノンジ
出演:山下智久、福原遥、倉科カナ、ディーン・フジオカ/2024年1月9日~3月12日
2022年4月~6月に放送された、『正直不動産』の続編。
本作の放送前の2024年1月3日は、『正直不動産スペシャル』が、放送された。
『スペシャル』は、2022年の第一作の完全続編であり、『スペシャル』を見ないと本作は、理解が難しくなる。
本作の主人公、登坂不動産の永瀬財地を演じるのは、長瀬智也。前作の第一話で、祟りにより、嘘を付こうとすると、突風が吹いて、嘘を付けず、本音を吐いてしまう。
永瀬は、嘘が付けないことに慣れて、「正直」に不動産営業をする。
また、価値観が変わり、不動産の仕事を、「誰かの幸せの役に立つ」と考えており、地域の住民の信頼が厚くなっている。
登坂不動産の月下咲良を演じるのは、福原遥。
既に、新人ではなく、永瀬にとっては、頼もしい、相棒である。
前作の第六話において、登坂不動産を退職した、桐山貴久を演じるのは、市原隼人。
フリーの不動産ブローカーであるが、登場時間は、非常に少ない。
前作に続き、登坂不動産の社長、登坂寿郎を演じるのは、草刈正雄。
本作の第一話において、登坂不動産に入社する、藤原結弦を演じるのは、馬場徹。
地主の息子で、地主仲間が多いため、永瀬を抜いて、営業成績トップになる。
永瀬と課長のポストを争う、ライバルとなる。
桐山が、登坂不動産に紹介した、中途入社の黒須圭祐を演じるのは、松田悟。
月給制ではなく、フルコミッション制のため、売上を上げなければ、収入がないため、詐欺まがいの営業を行って、営業成績トップになる。
第八話で、登坂不動産を辞め、実家の旅館を継ぐ。
大地真央の演じる、不動産王の「マダム」の紹介によって、登坂不動産に入社した、十影健人を演じるのは、板垣瑞生。
典型的な、Z世代。タイムパフォーマンスを重視して、残業を一切しない。
やる気がなかったが、率直な言葉が、問題解決に繋がり、徐々に仕事の面白さに目覚める。
悪徳不動産会社、ミネルヴァ不動産の社長、鵤聖人を演じるのは、高橋克典。
前作に引き続き、登坂不動産を目の仇にして、潰そうとする。
ミネルヴァ不動産の営業マン、花澤涼子を演じるのは、倉科カナ。
立川支店長になって、理想の職場を作るため、営業成績トップを目指している。
鵤にスカウトされた、ミネルヴァ不動産の営業マン、神木涼真を演じるのは、ディーン・フジオカ。
元登坂不動産の営業マンで、永瀬の先輩。永瀬は、神木の営業手法を学び、ライヤーになった。
過去に、一度、永瀬に営業成績トップを奪われると、翌日、登坂不動産を退社した。
神木は、異常な程に営業成績トップに拘り、営業手法は、最早、詐欺行為と言える。
鵤のため、登坂不動産を潰そうとする。
本作は、実質、登坂不動産と、神木の戦いであり、神木に騙された、地域住民が、永瀬に相談し、解決に導くことが多い。
光友銀行の融資担当、榎本美波を演じるのは、泉里香。
嘘が付けないため、デリカシーのない、永瀬との交際を本気に考えて、同棲することになる。
本作は、神木の登場によって、不動産会社の詐欺行為が、次々に登場し、不動産投資の恐ろしさについて、勉強になる、ドラマであった。