◆第016位 『家政夫のミタゾノ~第6シリーズ』

 評価:60点/脚本:八津弘幸/テレ朝/金曜23時/出演:松岡昌宏・伊野尾慧・桜田ひより/全9話/平均視聴率:7.3%

 

 松岡昌宏の主演作品、『家政夫のミタゾノ』の第5シリーズ。

 第1シリーズは、2016年10月開始、第2シリーズは、2018年4月開始、第3シリーズの放映は、2019年4月開始、第4シリーズは、2020年4月開始、第5シリーズは、2022年4月開始のため、第2シリーズ以降、四作品連続、同クールに放映されていたが、第6シリーズは、第1シリーズ以来の10月開始となった。

 金曜ナイトドラマは、『TRICK』、『特命係長只野仁』、『時効警察』、『都市伝説の女』を筆頭に、数々の一話完結型のシリーズ作品を生み出した。

 しかし、『TRICK』及び、『特命係長只野仁』は、三作目、または、四作目は、ゴールデンタイムに移行した。

 2000年以来の金曜ナイトドラマ史上、第5シリーズまで、同枠にて、放映されたのは、本作が、初めてである。

 しかし、第6シリーズは、深夜ドラマではなく、遂に、ゴールデンタイムに進出した。

 本作は、2022年10月に新設された、火曜9時枠に放送された。

 主人公は、無論、松岡昌宏の演じる、三田園薫。最早、説明の必要が、皆無と考えられたのか、ミタゾノが、男なのか、女なのか、その正体は、何者なのかについては、本シリーズの9話中では、全く、触れられておらず、ミタゾノの存在は、当然として、物語が、展開する。

 前作に引き続き、本作には、Hey!Say!JUMPの伊野尾慧の演じる、村田光が、登場している。

 配役順位二位だが、ミタゾノのパートナーとは言い難い。

 村田光は、アイドルを目指しているため、「永遠の17歳」と言っているが、本作中、伊野尾と同じ、33歳であると判明する。

 本シリーズにおいて、唯一、全シリーズに登場する、「むすび家政婦紹介所」の所長、結頼子を演じるのは、全5作と変わらず、余貴美子。

 更に、「むすび家政婦紹介所」の阿部真理亜を演じる、平田敦子は、第2シリーズを除き、五作品に登場している。

 本作は、ミタゾノの仕事のパートナーである、ヒロインが、第1シリーズは、清水富美加の演じる、花田えみり、第2シリーズは、剛力彩芽の演じる、五味真琴、第3シリーズは、川栄李奈の演じる、恩田萌、第4シリーズは、飯豊まりえの演じる、霧島舞とシリーズ毎に、変わっており、本作以前のヒロインは、一切、登場しない。

 ヒロインの性格は、毎回、変わっている。

 本作のヒロイン、矢口美優を演じるのは、桜田ひより。

 ミタゾノの完全なパートナーとは言えず、ミタゾノと村田光の派遣先に手伝いに行く場合がある。

 桜田ひよりは、別局のドラマにて、主演を務めているため、スケジュール調整が、困難であったと思われる。

 派遣先の家庭の問題を分析し、人生経験に裏打ちされた、意見を述べる時があるが、実は、漫画の知識である。

 ゲスト出演者は、松本まりか、真飛聖、佐津川愛美、中村梅雀、南沢奈央、黒木瞳等である。家政夫として、ミタゾノの派遣先の家庭に秘密があり、それを暴露して、家庭が円満になるという、パターンは、完全に不変であると同時に、全て、一話完結であることは、変わらない。

 正直、個人的には、面白いとは思えないが、それなりに楽しめる。

 八年間で、第6シリーズまで、続いているため、第7シリーズは、大いに有り得るであろう。