◆第014位 『セクシー田中さん』
評価:070点/脚本:相沢友子/日テレ/日曜22時/出演:木南晴夏・生見愛瑠・毎熊克哉/全10話/平均視聴率:6.1%
「姉系プチコミック」誌上にて、2017年9月号から、連載中の芦原妃名子の漫画の実写ドラマ化。
昼間は、周囲から変人扱いされる、経理部のOL、夜は、レストランにおいて、ベリーダンスを踊る、超セクシーのベリーダンサーのアラフォー女性と周辺人物を描く。
本作の主人公、田中京子を演じるのは、木南晴夏。株式会社ニチハフーズの経理部の独身OL。T
OEIC900点越え、税理士の資格を持つ、優秀な人物。
しかし、幼少期から、大人し上に引っ込み思案のため、友人、恋人ができたことがない、地味な女性。
社内では、私語は、殆どしないため、同僚達との交友もなく、孤立しており、一部からは、変人扱いされている。
しかし、夜は、ペルシア料理店、「Sabalan」において、「Sali」の名で、ベリーダンスを踊っている。
田中さんは、実は、スタイル抜群で、ベリーダンサーをセクシーに踊っているが、会社、周囲には、完全に隠している。
なお、主演の木南晴夏は、十代の頃から、主演を熱望していたが、脇役が多く、本作において、遂に、念願のゴールデンプライムの連続ドラマ、初主演を果たした。
ニチハフーズの派遣OL、倉橋朱里を演じるのは、生見愛瑠。
婚活中であるが、特に目標がなく、日々を過ごしていた。
ある日、「Sabalan」において、同僚の田中さんが、ベリーダンサーの「Sali」と気付いた。
自分の意思を持ち、芯の通った、田中さんに憧れを抱き、「Sali」の熱烈なファンになる。
田中さんが、通っている、ベリーダンス教室に通うようになる。
光友商事の商社マン、笙野浩介を演じるのは、毎熊克哉。
堅物で、古臭い価値観を、そのまま、口にしてしまう、性格。
結婚願望が強いが、女性に対して、求める条件が多い上に、偏見がある。
即ち、「昭和」の価値観である。
容姿は、及第点を超え、勤務先は、商社との好条件に関わらず、女性に一向にモテないのは、その性格と口の悪さのせいである。
光友商事の商社マン、小西一紀を演じるのは、前田公輝。浩介の友人で、会社の同僚である。
浩介と異なり、処世術に長け、争いごとを好まずに、女性に対して、親切なフェミニスト。合コンで、出会った、朱里に惹かれ、猛烈にアプローチをする。
ペルシア料理店、「Sabalan」のマスター、三好圭人を演じるのは、安田顕。
中東の打楽器である、ダラブッカ奏者。田中さんが、密かに憧れを抱いているが、既婚者。
しかし、奥さんとは、長い間、別居状態である。
「Sabalan」において、「Sali」=田中さんを始めとする、ベリーダンサーに踊り場を提供している。
女性に非常に優しいため、モテると思われる。
ベリーダンス教室の「ミキ オリエンタル」の講師、Miki先生を演じるのは、高橋メアリージュン。
ポジティブ思考で、笑顔を絶やさない、パワフルな性格。
ベリーダンスの教室では、生徒に対し、褒めて、伸ばす方針を実践しており、生徒達に自信を持たせている。
背中を丸めて生きてきた、田中さんが、ベリーダンスと出会い、背筋を真っ直ぐに伸ばし、自分の道を歩む、姿を描く。
更に、朱里を筆頭に、田中さんと出会った人々が、自分の生き方を見直し、価値観が変わって、前向きに生きる、面白いとは、言い難いが、素敵なドラマである。