◆第014位 『ばらかもん』
評価:070点/脚本:阿相クミコ/フジ/水曜22時/出演:杉野遥亮・田中みな実/全11話/平均視聴率:5.0%
2018年~2023年まで、「ガンガン」系において、連載していた、ヨシノサツキの同名原作漫画の実写ドラマ化。
東京育ちの書道家の生年が、長崎県の五島列島に居住し、島民との交流を描く、「ハートフル島コメディ」。
五島列島の自然が、非常に美しい。
本作の主人公、半田清舟を演じるのは、杉野遥亮。
書道家の息子で、自身も、書道家である。
若き新鋭として、名を馳せていたが、入賞作品を書道界の重鎮に酷評され、逆上し、暴力事件を起こしてしまう。
その結果、父によって、単身、五島列島へ送られる。
本作の事実上のヒロイン、琴石なるを演じるのは、宮崎莉里沙。
小学校一年生の七歳である。
芦田愛菜等、子役中心のドラマを除けば、子役の配役順位二位は、珍しい。
祖父に育てられて、清舟の下宿する、空き家を隠れ家として、遊んでいたために、勝手に出入りする。
清舟を「先生」と呼んで、なついたため、清舟が、島民との交流を深める、契機を作る。
中学二年生の山村美和を演じるのは、豊嶋花。
なると同様に、清舟の家を隠れとしていたため、勝手に出入りする。
酒屋の娘で、両親が、酒屋を閉店しようとすると、いずれは、再開させることを決意する。
なると同様、清舟を「先生」と呼び、一方的に仲良くなる。
中学二年生の新井珠子を演じるのは、近藤華。美和の親友で、殆ど、一緒にいる。
清舟の家に勝手に出入りし、「先生」と呼んで、仲良くなる。
漫画家になるという、夢を持っており、実際に漫画を描いて、清舟に呼んでもらっていた。
最終回で、漫画賞に応募し、佳作になる。
看護師の久保田育江を演じるのは、田中みな実。
配役順位三位であるが、なる、美和、珠子達と比較すると、登場時間は、圧倒的に短い。
原作では、重要なキャラではないらしいが、改変され、なるの同級生、陽菜の母になっている。
一度は、東京に出たが、島に戻って、病院に勤める。
郷長の木戸裕次郎を演じるのは、飯尾和樹。
清舟の借りた、家の管理をしており、清舟の父の半田清明の友人。
裕次郎の妻の木戸朋子を演じるのは、山口香緒里。
毎食、清舟の食事を作り、届けてくれる。
清舟は、裕次郎と朋子のおかげで、島の生活を送れていると言える。
裕次郎と朋子の息子、木戸浩志を演じるのは、綱啓永。
金髪の高校三年生。学校の成績は、オール3のため、自分に自信がない。
料理が、得意で、料理人になりたいと思うが、将来に不安を感じている。
高校卒業後、東京の料理専門学校に入り、五島列島から、旅立つ。
清舟の学生時代からの親友、川島鷹生を演じるのは、中尾明慶。
清舟の一番の理解者である。清舟及び、半田清明の書画を扱う、芸術作品の仲介、マネジメントと行っている。
自身に芸術家の才能はないが、優れた、芸術の鑑定の目を持っている。
清舟の父、半田清明を演じるのは、遠藤憲一。
型通りの字しか、書けずに、「行き詰っている」、清舟を五島列島に送った。
自身、若い頃、書道家として、行き詰った時、五島列島に居住しており、新たな作品の契機を掴んだ。
その際に、郷長の裕次郎と友人になっている。
本作は、五島列島の自然及び、田舎の素朴な人々を描いており、温かい、気持ちになれた。