◆第013位 『18/40~ふたりなら夢も恋も~』

 評価:075点/脚本:龍居由佳里/TBS/火曜22時/出演:福原遥・深田恭子/全10話/平均視聴率:6.4%

 

 「18歳」の未婚妊婦と、妊娠の難しい「40歳」の年齢を超えた、シスターフッド、所謂、「女性の絆」の物語である。本

 作は、恋愛以外に、望まない妊娠、子宮内膜症による、妊娠の困難、妊活及び、乳がん等、女性の様々な問題を取り上げている。

 同時に、女性が、子供を産んでも、夢を諦めず、女性としての幸せと、仕事の幸せの両方を手に入れようと奮闘する、物語である。

 本作の主人公、仲川有栖を演じるのは、福原遥。

 美術館の学芸員志望の成修大学の1年生。

 海外において、活躍できるキュレーターになる、夢を持つ。

 高校の卒業時に、恋愛関係にあった、麻生康介の子供を妊娠することが、発覚する。

 麻生は、海外留学と称し、逃げてしまい、麻生の母、有栖の父が、反対する中で、一人で、子供を産み、育てることを決意する。

 本作のもう一人の主人公、アラフォーのキェリアウーマン、成瀬瞳子を演じるのは、深田恭子。

 現代アートを扱う、会社「BVアート」で、アートと、ビジネスを繋ぐ、アートスペシャリスト。

 第一話で、子宮内膜症と診断され、子供を産むことが、難しいことを知る。

 その日、産婦人科において、偶然、有栖と出会い、その後、有栖のバイト先で、再会し、有栖を自分の家に住まわせる。

 成修大学の4年生、黒澤祐馬を演じるのは、鈴鹿央士。

 プロダンサーを目指して、有栖の家の近所のボロアパートに住み、路上で、ダンスの練習をしていた。

 実は、瞳子の会社、「BVアート」の親会社、「BVリアルエステート」社長、黒澤祐一の息子であるが、父にダンサー志望を反対され、一人暮らしをしていた。

 非常に優しく、有栖のことを好きになる。

 美術品の輸送専門「ファインアート運送」のドライバー、加瀬息吹を演じるのは、上杉柊平。

 実は、埼玉西武ライオンズで、ノーヒットノーランを達成し、新人王を取った、元プロ野球の投手。

 金沢で、ひったくりに遭った、瞳子を助けて、知り合い、お礼に飲みに行った際、瞳子にキスされる。

 瞳子と再会したいため、金沢から、東京に転勤願いを出し、「BVアート」の担当になる。

 産婦人科医の柴崎薫を演じるのは、松本若菜。

 瞳子の高校時代以来の親友。

 瞳子を診察して、子宮内膜症であることを告げる。

 その同日、瞳子が、路上で倒れた、有栖を薫の許に連れて来る。

 実は、薫は、医師の夫と八年間、妊活をしていたが、最終的に、諦める。

 有栖の恋愛相手、麻生康介を演じるのは、EXIE系の八木有征。

 有栖の高校の美術部の先輩で、高校時代から、有栖と付き合っていた。

 有栖の妊娠を知ると、海外に留学し、母に全てを任せて、逃げた、最低のクズ野郎。

 母からは、有栖が、堕胎したと聞いていたが、有栖が、自分の息子の「海」を産んだと知り、日本に戻る。

 アルバイトをして、海の養育費を支払うことになる。

 有栖の父、仲川市郎を演じるのは、安田顕。

 有栖の母、真理を演じるのは、美村里江。

 真理は、有栖が、11歳の時に、急逝心筋梗塞で、亡くなった。

 最終回において、実は、瞳子と真理は、美術の社会人講座で、出会っていたことが、判明し、その奇跡に心が温かくなった。

 本作は、瞳子が、当初、他人の有栖のために、世話を焼くことに、違和感を覚えるが、女性が、子供のために夢を諦めないという、テーマは、良かったと思えた。