◆第005位 『警部補ダイマジン』

 評価:085点/脚本:徳永友一/テレ朝/金曜23時/出演:生田斗真・向井理・土屋太鳳・高橋克典/全8話

 

 2019年から、『週刊漫画ゴラク』誌上で、連載中のコウノコウジの同名原作漫画の実写ドラマ化。

 本作は、同作者の『クロコーチ』と同一の世界線で、同一人物が、登場している。

 『クロコーチ』は、2013年、TBSの金曜ドラマ枠において、実写ドラマ化されているが、放送局が、異なっている。

 本作の主人公、台場陣を演じるのは、生田斗真。

 警視庁捜査一課のエースで、「ダイマジン」と呼ばれる程、メチャクチャ、強い。

 正義感が、強過ぎるため、第一話の冒頭で、元警察官僚のため、法律では、裁けない、三十年、未解決の連続少女誘拐事件の真犯人、天羽大を自殺に偽装して、殺害する。

 その事実を平安に見られて、「特命捜査対策班」に異動になる。

 警視庁捜査一課、特命捜査対策班の室長、平安才門を演じるのは、向井理。

 警察のキャリアのエリートであるが、志願して、特命捜査対策班の室長に留まっている。

 実は、特命捜査対策班の真の目的は、秘密結社、「44」の陰謀を暴くことであった。

 平安及び、他の対策班のメンバーは、頭脳明晰であるが、暴力が、苦手なため、「暴力装置」として、台場を対策班に異動させる。

 警視庁捜査一課強行犯第四係の刑事、七夕夕夏を演じるのは、土屋太鳳。

 連続少女誘拐事件の捜査中に、被害者の女児の証言に一致する、人物が、台場であると疑う。

 幼児を助けたのは、台場陣であり、後に勘違いであることが、判明する。

 台場を追っている最中、「44」に目を付けられ、襲撃された際に、「44」のメンバーを殺害したため、台場、平安と共に「44」と戦うことになる。

 特別捜査班のメンバー、賀来さくらを演じるのは、シシド・カフカ。

 元大手IT企業のエンジニア。ITの技術を駆使して、様々な調査を行い、台場と平安を支援する。

 同様に特別捜査班のメンバー、牡丹則之を演じるのは、浜野謙太。準キャリアで、大学では、心理学を教えていた、行動心理学のスペシャリスト。

 その知識を活かして、台場、平安を支援する。

 本作に登場する、謎の秘密結社、「44」は、第二次大戦時、旧帝国陸軍が、秘密裏に設立した、特殊部隊「西部四四部隊」の過激派が、結成した、秘密結社である。

 平安は、母の死の間際に、父の三田村一馬が、「44」の設立者と知り、以来、父と「44」を追っている。

 刑事部犯罪捜査情報分析統括センターの占部貴教を演じるのは、小澤征悦。

 事件現場では、監視カメラの映像を確認していた。

 実は、「44」のメンバーで、部下達から、「教官」と呼ばれていた。

 第七話で、警察を辞め、若手政治家、清家の秘書になり、清家を「44」のメンバーに勧誘する。

 第五話以降に登場する、デジタル担当大臣の清家真吾を演じるのは、桐山漣。

 元神奈川県警の警察官で、管理官の期待の若手政治家。

 実は、同一作者の『クロコーチ』の副主人公であるが、ドラマは、他局の上、『クロコーチ』の清家は、女性に変更され、剛力彩芽が、演じていた。

 公安の理事官、百鬼行仁を演じるのは、高橋克典。

 平安に「44」の情報を教えるのと引き換えに、平安から、天羽を殺害したのが、台場であることを知る。

 実は、「44」の「指導者」で、占部の上司。

 「44」は、天羽の持っていた、総理大臣暗殺事件のデータを回収するために、台場を追っていた。

 本作は、「44」との戦いは、始まったばかりと言えるため、続編に期待したい。