◆第007位 『ユニコーンに乗って』
評価:080点/脚本:吉澤智子/TBS/火曜22時/出演:永野芽郁・西島秀俊・杉野遥亮/全10話/平均視聴率:8.0%
教育系アプリのスタートアップ企業の高卒の若き、女社長を主人公とし、アラフィフの元銀行の支店長が、中途入社したことにより、会社が、変わる様を描いた、社会派ドラマ。
アン・ハサウェイの主演映画、『マイ・インターン』と構図は、同一である。
本作の主人公、成川佐奈を演じるのは、永野芽郁。貧しい、母子家庭であったため、大学進学を諦めて、バイトをしながら、大学の授業に潜り込んで、勉強していた。
自身の生い立ちによって、教育格差をなくしたいと考え、誰もが、無料で学べる、学習アプリを開発する。
そして、三年前に、「ドリームポニー」を起業して、スタートアップ企業のCEOになる。
ドリームポニーの中途採用、四十八歳の小鳥智志を演じるのは、西島秀俊。
大手銀行の支店長を務めていたが、夢を叶えるため、銀行を辞め、ドリームポニーの採用試験を受ける。佐
奈と同様、家庭が貧しく、学校の先生になることが、夢であったが、お金を稼ぐため、銀行に就職した。
小鳥は、ドリームポニーの理念、「ITの力で、教育格差を埋める」に共感して、転職を希望した。
一度は、不採用になったが、佐奈は、理念を共有できる、小鳥を採用することに決める。
小鳥は、IT用語が、全く、わからないが、人生経験によって、会社の危機を救う。
正直、小鳥は、元銀行の支店長の設定のため、アラフィフといえど、ITの知識の余りの無さに、リアリティがなかった。
ドリームポニーの創業メンバー、CTOの須崎功を演じるのは、杉野遥亮。
大手不動産グループ、須崎不動産の御曹司であるが、大学時代、佐奈と出会い、ビジネスパートナーになる。
佐奈とは、両想いであるが、恋愛ではなく、最高のビジネスパートナーになる道を選択する。
ドリームポニーの創業メンバー、栗木次郎を演じるのは、前原滉。
功の大学の同級生で、佐奈に代理出席を頼んでいた。
佐奈、功と共に、学生のビジネスコンテストで、優勝し、ドリームポニーを立ち上げる。
プログラマーの能力は、一流。
ドリームポニーのメンバー、夏井恵実を演じるのは、青山テルマ。
帰国子女で、ノリの軽い、会社のムードメーカー。
小鳥と同期入社の大学生、森本海斗を演じるのは、坂東龍汰。
数学オリンピックの優勝経験の超天才プログラマー。
海斗の加入により、ドリームポニーの技術力は、飛躍的に向上した。
しかし、コミュニケーション障害のため、誤解を受けやすく、大手ゲーム会社、ゲームアカデミアの社長に騙されて会社を裏切ったと誤解されるが、小鳥の尽力により、ドリームポニーに復帰する。
大手通信会社、サイバーモバイルのCEO、羽田早智を演じるのは、広末涼子。シングルマザー。
元アパレルショップの店員で、ファッション系のECサイト、ウェアラボを起業し、ユニコーン企業に育てた、実績を持つ。
佐奈を評価しており、ドリームポニーを買収する。
バードウォッチングが趣味の小鳥と偶然、知り合い、息子と共にプライベートの付き合いをしている。
本作は、20代五人の起業に、アラフィフのオジサンが、一人だけ、混じった、スタートアップ企業のドラマであり、佐奈と小鳥は、互いに信頼しているが、恋愛関係にならず、ホッとした。佐
奈は、功と付き合い、ハッピーエンドとなる。
永野芽郁が、ひたすら、可愛い、ドラマであった。