◆第004位 『インビジブル』
評価:80点/脚本:いずみ吉紘/TBS/金曜22時/出演:高橋一生・柴咲コウ/全10話/平均視聴率:6.5%
相棒を殺害され、犯人を捜す、手段を選ばない、男性刑事と、犯罪コーディネーターの女性が、何故か、協力して、警察が、存在さえ知らない、凶悪犯、「クリミナルズ」と戦う、一話完結型及び、連続サスペンスドラマ。
物語後半は、真の黒幕の考察ドラマになる。
元警視庁捜査一課の刑事、志村貴文を演じるのは、高橋一生。
三年前に、当時の相棒の安野を目の前で殺害され、犯人を捕まえるため、行き過ぎの捜査をし、特命捜査対策班に左遷される。
インビジブルに指名され、「クリミナルズ」と戦うことになる。
通称、「インビジブル」、キリコを演じるのは、柴咲コウ。
実在を疑われる、犯罪コーディネーター。
警察は、都市伝説と思っていたが、第一話の事件を契機に、志村を相棒とすることを条件として、凶悪犯の「クリミナルズ」と戦うため、警察に協力することになる。
警務部監察官室のキャリア監察官、猿渡紳一郎を演じるのは、桐谷健太。
父は、警視庁次長の警察一家の生まれ。
相棒の安野を殺害された、志村の捜査の行き過ぎを問題視するために、志村とは、不仲であるが、重要な時には、協力している。
捜査一課課長、犬飼彰吾を演じるのは、原田泰造。
志村の元上司で、捜査の行き過ぎのため、志村を特命捜査対策班に左遷した。
しかし、志村のことを案じ、常に気に掛けている。
捜査一課の若手刑事、磯ヶ谷潔を演じるのは、Hey!!Say!JUMPの有岡大貴。
若手女性刑事、五十嵐夏樹を演じるのは、堀田茜。
磯ヶ谷と五十嵐は、志村に信頼されている。
WEBニュースサイト、「トーキョーブロードバンドニュース」の女性記者、安野東子を演じるのは、大野いと。
三年前に殺害された、志村の相棒、安野慎吾の妹。
志村を「たかちゃん」と呼ぶほど、親しいが、恋愛関係ではない。
常に志村の身を案じている。
第五話から、登場する、キリコの弟、キリヒトを演じるのは、永山絢斗。
現在の「インビジブル」は、キリヒトであり、元々は、キリコとキリヒトの養父であることが、判明する。
本来の「インビジブル」は、法によって、裁けない、悪人を殺害する、復讐代行であった。
しかし、キリヒトは、暴走し、父を殺し、インビジブルとなって、殺害請負人となった。
キリコに自分の傍らに戻るように脅迫する。
キリヒトには、警察内部に内通者がおり、犬飼が、疑われていたが、真の内通者に殺害される。
内通者は、猿渡であるが、筆者は、『マイファミリー』のネット記事を読んでいる時、本作のネタバレを呼んでしまい、内通者を知ってしまった。
そのネット記事の記者を筆者は、絶対に許せない。
キリヒトの相棒、クリミナルズの「リーパー」の正体は、猿渡である。
事実上、キリヒトは、猿渡に操られており、本作の黒幕と言える。
主人公の刑事と対立する、警察官は、怪しいが、最後には、主人公の味方になることが、セオリーであるが、本作は、そのまま、真犯人であった。
更に、黒幕が、警察官の場合、治安維持強化のため、自作自演のテロを起こすことが多いが、本作の猿渡は、理念なき、サイコパスの快楽殺人犯に過ぎなかった。
刑事と犯罪コーディネーターのコンビの設定は、面白かったため、最終章の脚本には、正直、ガッカリした。