前回のカントリーの名曲「偽りの心」で、ファッツ・ドミノの唄も記事にしたのだが、彼の唄が良かったとのコメントがあったので、今回はFats Dominoの特集にしようと思う😊

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私が中学校に入って大流行し始めたロックン・ロールを本格的に聴き始めた。ビル・ヘイリーやE・プレスリーは既に聴いてはいたが、次に心が惹かれたのは”ファッツ(おデブ)”の愛称のこの歌手だった。このどことなく愛嬌のあるニューオーリンズ出身で黒人スタイルのロックン・ロールは、とてもその時の自分に合った音楽だった。それはアメリカにおいて白人にも大受けした事と同じ事と思う。レコードの売り上げのトップはエルヴィス・プレスリーで2番はファッツ・ドミノ(ビートルズが出るまで)で、黒人がこれほどのレコード売り上げした事はかって無かったし、黒人よりも白人の若者達や大人にまで凄まじい人気があったのだ。ダンスのジルバ(ジッタ・バグ)の流行の影響もある。その頃の日本では輸入盤しか手に入らないし、ラジオでも滅多に流れなかった。世界的に有名なロックン・ロール歌手なのだが、本当に音楽好きな人を除いて日本では一般的にはあまり知られていないのが残念🙄🎵

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では聴いて貰おうか。どの曲も基本はブギウギの3連リズムです。

当時の白人の若者に如何に人気があったかをよく表しているし、ロックン・ロール自体がまさに若者文化の開花だったのだ。

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アントワーヌ・ドミニク・ドミノAntoine Dominique Domino Jr.)

1928年生まれ2017年に89歳で没

略歴:ファッツ(おデブの)・ドミノFats Domino)の名で知られるアメリカの歌手。1950年代から1960年代にかけてアメリカで最も売れた黒人歌手のひとりである。ストライド奏法とブギウギの影響を受けた独自のブルース調のスタイルでピアノを演奏した。代表曲は、「Blueberry Hill」、「Ain't That A Shame」、「Walking To New Orleans」、「I'm Walkin'」、「Blue Monday」などでロックン・ロールの創始者の一人と言われている。今回は上記の代表曲をそのまま載せてしまおうか😊🎵

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カントリーの名曲を唄っている

 🎵「Blueberry Hill/ブルーベリーの丘」

初期の頃の唄で、有名なエド・サリバン・ショウに出演の映像

この様な曲も白人の好みに合ったのだ

歌詞和訳:

初めて出会った ブルーベリーの丘

ブルーベリーの丘で あなたを見つけた 

銀色の月の下の ブルーベリーの丘で

夢がかなって 腕を組んで歩いたね

 

思いでの丘で ただ一つ 流れる星に祈った

あなたといつまでも このままでいたいと

星

※拙訳ゆえ言葉足らずの処もあるかも知れません

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🎵「Ain't That a Shame/恥になるかしら」

映画のシーンだが、白人の若者たちで一杯だけれど

それを良しとしない大人も写っている(笑)

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🎵「Walking to New Orleans/ニューオーリンズへ帰ろう

歌詞和訳:部分

ニューオーリンズまで歩いているんだよ
ニューオーリンズまで歩いて行くんだ
この憂鬱を歩き抜いたら 靴が二足必要になるよ 
ニューオーリンズに帰るんだ


手にスーツケースを持って それは恥すべき事ではない
今日はここを出て 早く家に帰って休むんだ
そう ニューオーリンズまで歩いていくんだよ

あなたはかつて私のいい人だった
私のお金をすべて使ってしまうまではね
泣いても無駄だよな いつかまた会おうぜ
だって私はニューオーリンズまで歩いているのだから

星

※拙訳ゆえ言葉足らずの処もあるかも知れません

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🎵「I’m Walking/確かに歩いている」

アイドル歌手のリッキー・ネルソンもこの歌をカヴァーして大ヒットした

歌詞和訳:部分

私は歩いています そうです

あなたと私の事について話しています
あなたが私のところに戻ってくることを願っています

私はとても寂しいのです あなたとの付き合いを待っている
あなたが私のところに戻ってくる事を願っています

星

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🎵「Blue Monday/憂鬱な月曜日」

この様に白人の若者たちを夢中にさせ、

ジルバやストロールなどのダンスが大流行した

歌詞和訳:

憂鬱な月曜日 どれだけ嫌いな事だろう

一日中奴隷みたいに働かなきゃいけない

辛い曜日がやってくる 辛い火曜日がね

俺は疲れて遊ぶ時間すらない

 

水曜日になって 靴下に穴が開いちまった 

彼女が電話をかけてきた でも俺は仕事に行かなきゃ

木曜日は働きに出なきゃならないし

金曜日には給料を貰えるから

 

土曜日の朝になれば 俺の疲れは吹っ飛んでいく

金も入ったし 俺の彼女もいる

俺はステージで踊りまくるのさ

星

※拙訳ゆえ言葉足らずの処もあるかも知れません

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万人に愛された、ほのぼのとしたファッツ・ドミノの唄・・どうでしたか?

私もこんなロックンロールを聴いて十代前半を過ごしました。

ファッツには23枚のミリオンセラー曲があるのだが、切りがないのでここまで😊🎵

 

1950年代前半に台頭したRock'nRollは、まさにアメリカの古い社会的観念を打ち破った音楽の新しい登場だったし、それゆえ若者は夢中になってこの音楽に飛びついた。そうして新しい若者文化の時代が始まったのだ。日本でも日劇ウェスタン・カーニヴァルが開催されて今ある和製POPSの基となり、例外ではなかった。

 

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