さて前回はホワイト/白色だったので次の色は・・
ブラック/黒色 です
今年のブラジルのリオ・デ・ジャネイロの
サンバ・カーニバルも無事に終わったみたいだ
今回はそのカーニヴァルを背景にした映画の曲
「黒いオルフェ/Black Orpheus」1959年
この映画はカンヌ映画祭ではパルムドール、
アカデミー賞では外国語映画賞を受賞した。
気軽にコメント頂ければ嬉しいです😊
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この映画はギリシア神話の物語をリオ・デ・ジャネイロに移した戯曲。冥界に行ってしまった恋人をこの世に取り戻す帰路に、決して後ろを振り向いてはならない禁を犯してしまう物語からきている。ブラジルの詩人で外交官だったベニシウス・ヂ・モライスによって執筆された。カーニバルで浮かれるリオの街を背景に、ギターの名手である黒人の市電運転手(オルフェ)と冥府の仮面を付けた男に追われる黒人女性(ユリディス)との悲恋が描かれます。1959年のフランス・ブラジル合作の映画「黒いオルフェ」はマルセロ・カミュ監督によって映画化された。この映画から2曲が世界中で愛され演奏されるようになり、その後に新しい音楽として「ボッサ・ノヴァ」が誕生しアメリカの歌手やジャズ演奏者の間で愛され、またたく間に世界中に広がっていった。一過性の流行ではなく今もスタンダード曲として演奏されている。
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悲劇を暗示するような美しい曲です
「カーニヴァルの朝/Manha De Carnaval」
唄 :エリゼッチ・カルドーゾ/作曲:ルイス・ボンファ
歌詞和訳:
とても美しい朝 訪れた幸せな一日
空に太陽が昇ってきて
あらゆる色で輝いた
そして夢は心に戻った
この幸せな一日の後に
次の日があるかどうか分かないが
私たちの朝だ やはりとても美しい
カーニバルの朝
私の心を唄ってください
喜びが戻ってきました
朝からとても幸せなのです
この愛のために
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[同じ曲です]
唄と演奏:アンドレ・リュウ&シンフォニーオーケストラ
ブラジルのサン・パウロ公演
観客総立ちで、涙ぐんでいる人もいるようだ‥音楽っていいね!
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冥府の使いの仮面を付けた男に付け狙われ逃げ惑うユリディスは、電車置き場の高圧電線に掴まって逃げていたが、探しに来たオルフェが誤って電源を入れたので死んでしまう。次の日死んだユリディスを抱き丘の頂上に佇むオルフェに、嫉妬した女の投石が頭に当たり、二人とも高い崖から転落してしまう
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映画のエンディングの画面です
すべてが終わった次の朝に、貧民たちの住む丘の上で
”早くしろ、日が昇って来るぞ!”と
子供たちがギターを奏で唄います
「オルフェのサンバ/Samba de Orfeu」
作曲:ルイス・ボンファ
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「オルフェのサンバ/Samba de Orfeu」
作曲:ルイス・ボンファ
演奏:as:渡辺貞夫/g:トニーニョ・オルタ
&ブラジル・ミュジシャン
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この映画の主役の男女はまったくの素人で、フランスで演技指導を受けたという。私はこの映画を中学年の時に母親と一緒に見に行った。この映画のあとにベニシウス・ヂ・モライスはアントニオ・カルロス・ジョビンなどと数々の名曲の詩を生み出し、ボッサ・ノヴァ音楽の立役者のひとりとなった。
そうして私はサンバやその後のボッサ・ノヴァに惹かれていった
渡辺貞夫については私が長年通っていた
当時流行りだした音楽酒場/ライヴハウスに
地方公演の後の打ち上げで間をおいて2度来た事があった
話を聞きつけて常連やジャズファンが何十人も駈けつけ
打ち上げ費用は店持ちだが客の飲み代は普通通りだし
バンドも公演後の緊張も解け 自由に何曲も演奏した
まるで第2演奏会みたいだった
メンバーも我らも若かった事もあるし
一緒にジャズについていろいろと語り合い
かつ呑んでの楽しかった思い出があるが
また別の機会にしようかな🙄
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