前々回にカントリーでケイジャンの事を唄った「Jambalaya」を紹介したが、この音楽の本場でカントリー・ミュージックの主流ではないが、普通のカントリー音楽と共にルイジアナ州で盛んに演奏される”ケイジャン音楽”について記事にしよう。
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そもそもケイジャン音楽(Cajun Music)は英仏戦争で1750年代中頃にカナダ東岸ノバスコシア州アケーディア(Acadia)を追われて、アメリカのルイジアナ州に移住したフランス系移民によって始められたダンス音楽で、ルイジアナ州南西部とテキサス州南東部に根付いた音楽です。その頃ルイジアナ州は、まだフランスの領土だったしニューオーリンズもそうだった。アイルランド系移民が持ち込んだ音楽がカントリー音楽に発展したのと同じく、これもフランス系人々の音楽なのです。
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Cajun とはアケーディアの人Acadianが訛った言葉だ。主にアコーディオン(コンサティーナ)とフィドル(バイオリン)を入れたバンドで演奏され、土曜の夜には故郷や先祖を偲び、ジャム・セッションやダンスで日頃の労を癒した。歌詞はフランス語や訛りのある英語のケイジャン・フレンチで歌われることが多い。州に昇格する前からアメリカの他の州とは幾分異なった文化が形成され、今日に繋がっている。
音楽はチーチャチャ、チーチャチャのリズムが特徴で、またワルツの曲も多い。
アコーディオンが入ると、何かヨーロッパの風を感じる。
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有名なカントリー音楽のハンク・ウイリアムズの曲「JAMBALAYA/ジャンバラヤ」は完全にケイジャン音楽の影響のものだし、Jambalayaとはクレオール料理の一種類なのだ。ルイジアナ州におけるクレオールとは、米国の一部になる前のフランス領ルイジアナ時代の移住者を先祖に持つ全ての人種及び異人種間の混血の人々、またはこれらの人々の独自の文化とクレオール料理を指すものだ。
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どの曲もヒット・チャートなどには関係ない、地付の音楽なのです。それでは、聴いてみよう。さあ、チーチャチャ、チーチャチャのリズムの始まりだよ!
どの歌も地付の英語訛りのフランス語で唄います
🎵曲:「ケイジャンの2ステップ・ダンス」
演奏:シェリル・コルミエ&オウガスタ
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フランス風の被り物・・可愛い!
🎵曲:「ケイジャンのフィドル(ヴァイオリン)」
演奏:ブランデンバーガー・ファミリー
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古きワルツの曲もあるよ
🎵曲:「リノのワルツ/La Valse De Reno」
演奏:Bayou Chicot Band
歌詞和訳:
愛する人の腕の中で そこで死にたいと思う
私がした事を許してください
永遠に別れるのも当り前
(間奏)
いつ死ぬのか その時には来て欲しい
恋人よ 私のために目を閉じて
私は永遠に別れていきます
ほら、悲しくなるね
※拙訳のため言葉足らずの処もあるかも
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🎵曲:「La gombo/オクラの煮込み料理」
演奏:ママン・ルゥライユ/Maman Roulaille
これもワルツの曲です。みんな愉しそう!
フランス系の子孫が集うお祭りで、ダンスや音楽で先祖を偲んでいる
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Bayouカントリーどうでしたか、フランスの風を感じられましたか?私はローカルで鄙びた感じが大好きです。演奏者たちは普段は職業を持っていて、必要な時に舞台で演奏する事が多いと思います。
ルイジアナ州にはニューオーリンズ市も然りだが、全般にフランス文化が根強く残っていて、またアメリカで「一番の幸福度の州」にも選ばれている。きっと、家族の絆や地域仲間との信頼などが強い州なのかなと思う。またザディコ/Zydecoと言う黒人系の同じタイプの音楽もあるが、機会があればいつか記事にしようかな。
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