英医学誌ランセットに発表された「DALY」とその危険因子とは? | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

医学ーーがんの予防についての記事です。

 

がんで亡くなるひとは、全世界で年間1000万人だそうです。

ところで、国際共同チームが英医学誌ランセット(THE LANCET)に発表したところによると、

 

analysis for the Global Burden of Disease Study 2019

GBD 2019 Cancer Risk Factors Collaborators 

Published:August 20, 2022

DOI:https://doi.org/10.1016/S0140-6736(22)01438-6

 

その4割近くは予防可能な要因による死亡だったそうです。

 

生活習慣をよくすることで、がんの死亡リスクを5分の3にできたら、うれしいですね。

がんによる「健康に生活できる年数の喪失(障害調整生命年(Disability-Adjusted Life Year、DALY)」に大きく影響した危険因子トップ10は次の通りだそうです。

 

1 喫煙

2 飲酒

3 肥満

4 無防備な性行為

5 空腹時高血糖

6 大気汚染

7 アスベスト(石綿)への職業的暴露

8 全粒穀物の摂取不足

9 牛乳の摂取不足

10 受動喫煙

 

牛乳と全粒穀物・・・

 

さて、研究によると、低開発の国/地域でDALYの増加が目立っているようです。

原因として、所得や学歴などの社会的格差が生み出す「健康格差」があるということで、(日本のような先進国でも健康格差はあります。お金がないから救急車を呼べない、みたいな)今後健康格差の縮小のための社会施策が期待されます。