を聴きに行きました。
指揮 ピエタリ・インキネン
ヴァイオリン 川久保賜紀
管弦楽 兵庫芸術文化センター管弦楽団(PACオーケストラ)
シベリウス:交響詩「フィンランディア」Op. 26
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op. 47
【ソリストアンコール】
J.S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004より サラバンド
(20分 休憩)
ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』
【PACアンコール】
シベリウス:悲しきワルツ Op. 44
前半はシベリウス。どちらも生演奏は初めて聞くので楽しみでした。
「フィンランディア」もヴァイオリン協奏曲も「たっぷり」演奏していました。
一音一音を空間に刻み付けるような。
川久保賜紀さんの独奏ヴァイオリンも落ち着いたもので、
いい意味でギラギラしていない、悠然とした音の流れでした。
第2楽章が好きになりました。
どうしても華やかさな第1・第3楽章に目がいってしまうのですが、
内省的で(ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲やピアノ・ソナタを思わせる)、
ある意味、最もシベリウスらしい楽章でもあることに気づかされました。
アンコールも良かった。
プログラム後半の『春の祭典』。
衝撃的でした。
生演奏で聴く機会が滅多にないので(楽器=人数が多いので)貴重な演奏会でした。
編成はというと・・・
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木管楽器
フルート3(3番はピッコロ2番に持ち替え)
ピッコロ1
アルトフルート1
オーボエ4(4番はコーラングレ2番に持ち替え)
コーラングレ1
クラリネット3(A管とB♭管を持ち替える。3番はバスクラリネット2番に持ち替え)
小クラリネット1(D管とE♭管を持ち替える)
バスクラリネット1
ファゴット4(4番はコントラファゴット2番に持ち替え)
コントラファゴット1
金管楽器
ホルン8(7番・8番はワグナーチューバ持ち替え)
ピッコロトランペット(D管)1
トランペット(C管)4(4番はバストランペット持ち替え[注釈 8])
トロンボーン3
チューバ2
打楽器
ティンパニ7個(ハイBが出るピッコロ・ティンパニ1と普通のティンパニ6):奏者2人が必要
大太鼓
トライアングル
タンブリン
タムタム
シンバル
ギロ
アンティークシンバル2 : 変イ(A♭)と変ロ(B♭)
弦五部(普通は16型を当てるが、バレエのピットの上演は12型が精一杯である)
第1ヴァイオリン
第2ヴァイオリン
ヴィオラ
チェロ
コントラバス
ーーー
義務教育の音楽の教科書に出てこないような楽器まで登場します。
「アンティークシンバル」とか。
あと弦楽器の「16型」というのは
第1ヴァイオリン 16人
第2ヴァイオリン 14人
ヴィオラ 12人
チェロ 10人
コントラバス 8人
弦楽器だけで60人も必要。なかなか演奏されない理由はここにあります。
第1部の終曲「大地の踊り」、演奏後2秒くらいに音圧を感じました。
あと、祖先の霊を呼び出すときはアルトフルートとコーラングレ(イングリッシュホルン)の組み合わせでないとダメだな、と。ものすごく説得力があった。
ありがとうございました。ファゴットお疲れ様でした。
※アンコールの「悲しきワルツ」も良かった。たっぷり生きたいものだなあと。