イタリア・ナポリの郷土料理をアレンジ「忍者のためのカポナータ・ナポレターナ」を作りました! | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

イタリア語の料理本

 

 

「グイド・トンマージ地方料理シリーズ」

『la cucina di Napoli』(ナポリの料理)

 

 

に載っている、ナポリの郷土料理をアレンジした

(アレンジした(せざるを得なかった)理由は後ほど詳しく書きます)

 

忍者のための

カポナータ・ナポレターナ

CAPONATA NAPOLETANA PER NINJA

 

を作ってみました。

 

 

実は、イタリアの「カポナータ」には2つの系統があります。

 

シチリア風カポナータ(カポナータ・シチリアーナ)

ナポリ風カポナータ(カポナータ・ナポレターナ)

 

おそらく、日本では「シチリア風カポナータ(カポナータ・シチリアーナ)」の方が知られていると思います。

南フランスの「ラタトゥイユ」に似た夏野菜の炒め煮で(ワインビネガーや砂糖も使うところが違いますが)、

材料が手に入りやすく(町のスーパーに置いてあるものばかり)、作り方も割と簡単。

肉じゃがやカレーが作れるなら「シチリア風カポナータ」も作れるはずです。

 

一方、「ナポリ風カポナータ(カポナータ・ナポレターナ)」はというと・・・

ウィキペディアより

 

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ナポリのカポナータは、水に浸して戻した乾パンとトマト、ニンニク、オレガノを塩とオリーブ油で和えたサラダ状の料理である。アックァ・サーレ(Acqua Sale)とも呼ばれる。乾パンはパネ・ビスコッタート(Pane Biscottato)またはフレセッレ(Freselle)と呼ばれるものを用いる。バジリコやパセリ、タマネギ、オリーブ、ツナの油漬け、ケッパー、茹でたさやいんげん、アンチョビ、ピーマンや唐辛子の油漬け、ナスの油漬け、キノコの酢漬けを入れることもある。

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シチリア風カポナータ同様、作り方は簡単ですが(オープンサンドなので)

材料が手に入りにくい。

 

オレガノ

オリーブ油

バジリコ(バジル)

オリーブ

ケッパー

アンチョビ

キノコの酢漬け

 

和食ではまず使わない食材ということもあり、

町の小さなスーパーには置いていない可能性もあります。

 

中でも、南イタリア特有の堅焼きパン「フレセッレ(フリセッレ)」は、日本では入手できません。

日本国内では製造販売していないようで、イタリアのアマゾンを使って購入しようとしたのですが、わたしのやり方がまずいのか業者が海外発送に対応していないのか、購入できませんでした。

 

「参った・・・諦めるしかないのか・・・」

 

でも、幸い、料理本には「フレセッレ」の作り方や使い方も載っていました。

その性質について考えているうち、

忍者の携行食が起源と言われる三重県伊賀地方の郷土菓子「かたやき」で代用できるのでは、とひらめきました。

 

「かたやき」も、どこにでも置いてあるお菓子ではありませんが、

大手の百貨店ーー神戸阪急、うめだ阪急ーーでは買えると思います。

わたしは神戸阪急の地階で買いました。

 

ネット通販で入手できるのもありがたい。

こんなお菓子です。

日本一堅いせんべいとも言われています。

歯の弱い方はそのまま食べるには危険なくらい堅いです。

だからこそ保存もきくのですが。

 

まず、この「かたやき」を、水でふやかします。

 

好みはあるかと思いますが、わたしの場合、7分30秒。

(ストップウォッチで計りました)

 

 

ここからの工程は小学生でもできるほど簡単です。

 

水でふやかした「かたやき」を皿に敷き、

 

●エクストラバージンオリーブオイル

 

を垂らし、

 

●塩

 

を振りかけ、

 

●ツナ

●種なし黒オリーブ

●新鮮なバジルの葉っぱ

●プチトマト

 

を載せて、はい、出来上がり。

 

いただくときは、スプーンにのせて一口で。

見た目は悪いですが、めちゃくちゃ美味しいです。

 

味に関しては絶対はずれのない、

冷やした白のスパークリングワインが合いそうな夏の一品。

 

ぜひ、お試しください!

火を使わなくてもいいのがうれしい。

 

++小声++

「かたやき」や「フレセッレ」が手に入りそうになければ・・・

スライスしたバゲット(フランスパン)を使ってオープンサンドにしても美味しいと思います。

 

ちなみに。

風光明媚な港町、ナポリでは、

 

フレセッレ(南イタリアの堅焼きパン/ビスケット)を海水にくぐらせたところへ、エクストラバージンオリーブオイルをふりかけ、完熟トマトとオレガノをすりつけて、豪快にいただく

 

そうです。

このシンプルでワイルドな食べ方も美味しそう! 

誰にも見られていない状況でこっそりといただきたい。

たとえば夏の夜中、キッチンの流しに立ったままカポナータ・ナポレターナを作って、そのまま食べたい。

冷たい白ワインも。

 

イタリア・ナポリの郷土料理をアレンジした

「忍者のためのカポナータ・ナポレターナ」

おすすめします!

 

 

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【もときのレシピ】忍者のためのカポナータ・ナポレターナ 4つ分

 

●「かたやき」 4枚

●プチトマト 4個

●種なしブラックオリーブ 大さじ2

●ツナ缶70g  1缶

●エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1

●新鮮なバジルの葉っぱ 4枚

●塩

 

●「かたやき」を柔らかくする水

 

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【料理本に書かれているオリジナルレシピ】カポナータ・ナポレターナ (人数分 不明)

 

●フレセッレ(南イタリア名産の堅焼きパン(ビスケット))

●新鮮なトマト

●種なしオリーブ

●マグロ (※ツナ(油漬け)でも生食用のマグロでもよさそうです)

●エクストラバージンオリーブオイル 

●新鮮なバジルの葉っぱ

●塩

 

●フレセッレを柔らかくする水

 

▲▲参考▲▲ フレセッレの原料 何個分かは不明(たぶん 10−12個分)

イースト(酵母)200g

薄力粉(Farina 00) 600g

水 約300g

塩 大さじ1

 

フレセッレを作るのは結構大変そうです・・・

発酵も含めて2日がかりで、オーブンで2回焼きます。