国立国際美術館のミケル・バルセロ展を見に行きました。
スペイン現代美術界の巨匠ミケル・バルセロ(1957-)は知りませんでした。
今回、日本初の大規模個展だそうで、
「なぜこれほどの天才が紹介されるのが、日本では遅かったのか?」
が、見終わった後の率直な感想です。
バルセロは奇才どころか正真正銘の天才です。
「黙って見ろ」と言いたいおすすめのアーティストです。
個人的に好きな作品は下の通り。
絵画
「細長い図書室」
「とどめの一突き」
「幼生」
「飽くなき厳格」
「イン・メディア・レス」
「不確かな旅」
紙作品
「内生する1人を含む4人」
スケッチブック
「COVIDのノート」
陶
「家族の肖像」
彫刻(ブロンズ)
「画家のペット」
「猿」
「マッチ棒」
「カピロテを被る雄山羊」
天才の天才たる所以は、「相反する要素の調和」にあると思います。
バルセロの作品を見ていると、これが実にクリアに表れているのです。
荒々しさと静けさ、安定と不安、変化と持続、死(消える存在)と永遠(消えない存在)
などなど。
常設のコレクション3:見えるものと見えないもの
も、とても良かったです。
中之島まで足を運ぶだけの元は十分取れます。
おすすめします!