【はり師・きゅう師 国試対策】臨床医学総論の勉強法   | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

はり師・きゅう師 国家試験が迫ってきました。

 

第27回 はり師国家試験きゅう師国家試験の試験日は

平成31年 2 月24日(日曜日)。

(合格発表は、平成31年3月26日(火曜日)午後2時)

 

大半は教科書から出ます。

合格率が下がってきているとはいえ、

ちゃんと教科書を勉強していれば、合格ラインの6割は正答できます。

 

とは言うものの、やはり不安ですね。

ということで、過去問で復習しつつ、出題傾向を知っておく方が有利です。

これはすべての資格試験に当てはまります。

 

 

今回は「臨床医学総論」。

 

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第26回(2018年)の問題より。

 

問49
腎機能の検査はどれか。
1 クレアチニン
2 クレアチンキナーゼ
3 アルカリホスファターゼ
4 γーグルタミントランスペプチターゼ
(解答 1)


1 クレアチニン 腎機能の指標
2 クレアチンキナーゼ 筋の変性・壊死などで上昇(心筋梗塞など)
3 アルカリホスファターゼ 肝胆道疾患・骨疾患の指標
4 γーグルタミントランスペプチターゼ アルコール性肝障害の指標(γ-GTPのこと)

 

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問54 浮腫をきたすのはどれか。
1 副甲状腺機能低下症
2 高コレステロール血症
3 非アルコール性脂肪肝
4 うっ血性心不全
(解答 4)

1 副甲状腺機能低下症:低カルシウム血症、高リン血症
2 高コレステロール血症:浮腫は起こりにくい
3 非アルコール性脂肪肝:浮腫は起こりにくい
4 うっ血性心不全:正答
(解答 4)

 

この問題に関連して、第22回試験より。

 

問53
血漿膠浸透圧低下による浮腫がみられるのはどれか。
1 うっ血性心不全
2 肝硬変
3 癌性胸膜炎
4 フィラリア症
(解答 2)
 

 

1 うっ血性心不全 

   心機能低下→静脈圧亢進→組織間質への水分漏出→浮腫
2 肝硬変 

   アルブミン、血清総タンパク減少→血漿膠浸透圧低下→浮腫・腹水貯留(正答)
3 癌性胸膜炎  

   癌の胸膜への浸潤→胸膜の透過性亢進・胸膜リンパ管の閉塞→胸水貯留
4 フィラリア症 

   リンパ管に寄生する虫体の炎症の慢性化→リンパ液うっ滞→四肢にリンパ性浮腫

 

 

丸覚えするのではなく

「なぜ、どういう経緯でこれなのか?」を覚えておくことーー

問診法、検査法、各種徴候、診断のための各種検査(心電図、血液、尿など)の指標など、みんな意味があります。

 

料金をいただくためのアリバイ作りとして「とりあえず血圧測定しましょうか」「とりあえず血液検査してみましょうか」「レントゲン写真撮りましょうか」ではないはずです。

 

理解して覚えることが、合格の近道です。

「急がば回れ」ですね。

 

問題文や選択肢に出てくる用語で

分からないもの、説明できないものが一つもないようにしておきましょう。

すべての選択肢について復習すること。