イディッシュ・ラプソディーに音楽観を書き換えられる 〜PACオーケストラ定期演奏会〜 | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

事後報告。

 

兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホールへ


第111回定期演奏会
佐渡 裕 オーケストラのエスプリ!


を聴きに行ってきました。

 

【出演】

指揮・芸術監督 佐渡裕

 

(前半)シルバ・オクテット&イザベル・ジョルジュ(歌)
(前半・後半)PACオーケストラ


【プログラム】

イディッシュ・ラプソディー

●前半アンコール曲
~イディッシュ音楽~
1.ドナドナ *ショロム・セクンダ作曲
2.アモル・イズ・ゲヴェン・ア・マイセ(Amol iz geven a mayse) *伝承音楽

(20分休憩)

 

ベルリオーズ:幻想交響曲


●後半アンコール曲
ベルリオーズ:ハンガリー行進曲(ラコッツィ行進曲)

佐渡芸術監督がPAC定期での共演を熱望していたシルバ・オクテットがついに登場。名門パリ管弦楽団のメンバーを中心に結成されたイディッシュ音楽の演奏集団が、新しい音楽体験を届けます。後半はパリ管の十八番、ベルリオーズ「幻想交響曲」。若きPACはパリ管の名奏者を迎え、どんな飛躍を見せるのか!
 

 

音楽観を書き換えられる音楽体験でした。

 

感動。衝撃。感激。

とはちょっと違うのです。実は。

 

どちらかというと、

再発見に近い。

すっかり忘れていたとても大切なものを掘り起こされた感じ。

 

クラシック音楽というのは、作曲者のオピニオンというのか、

作曲者が音を通して伝えたい意見や思想や感情を受け取るという、

はっきりとした一方通行です。

 

ところがイディッシュ・ラプソディーは、

もちろん歌詞があって、ちゃんとメッセージもあるにもかかわらず、

いい意味で、誰に言っているのか分からないようなところがある。

でもかえってそれが、聴くひとの魂を共振させるような感じなのです。

 

前半のプログラムが終わった後のCD販売コーナーはすさまじかった。

どさくさにまぎれて殺されるんじゃないかと思ったほどです。

ものすごい人気でした。文字通り、飛ぶようにCDが売れていくのです。

わたしも、何とか手に入れることができました。よかったよかった。

 

ベルリオーズは、いかにも佐渡裕&PACオーケストラな曲であり、演奏でした。

鳴らしますなあ、という感じ。

第3楽章の、イングリッシュ・ホルンと舞台裏(バンダ)のオーボエの掛け合いが印象に残りました。

 

●おまけ

 

阪急神戸線・西宮北口駅の構内で、おいしいメロンパンを買いました。

「本日最終日」に弱い、わたしです♡