「 小磯良平と吉原治良」展@兵庫県立美術館に行ってきました! | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

兵庫県立美術館へ

「小磯良平と吉原治良(じろう)」展を見に行ってきました。

 

公式サイトより

 

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小磯良平(1903-1988)と吉原治良(1905-1972)は、ともに戦前から戦中、そして戦後にわたって阪神間を主な拠点として活躍した画家です。小磯は東京美術学校を卒業後渡欧し、アカデミックな西洋美術の正統な継承者をめざし、官展や新制作派協会にて類いまれなデッサン力を駆使した珠玉の人物画を数多く制作・発表し、日本を代表する具象絵画の巨匠として活躍してきました。一方の吉原は、家業である製油会社を経営しつつ、ほぼ独学で絵画の技法を習得し、戦前の海外の抽象絵画に影響を受けた前衛的な作品を二科会の九室会で発表、戦後は日本の前衛美術を代表する具体美術協会の主宰者として数多くの抽象絵画を手がけました。このようにほぼ同時代を地理的にきわめて近い位置において制作してきたにもかかわらず、彼らを同時に評価する機会はほとんどありませんでした。

 しかし「同時代性」と「地域性」に着目してみると、小磯と吉原にはまったく対照的であると同時に類似性も認められます。ともに西洋美術に自らの創作の規範を求め、それを極限にまで推し進めることで同時代の日本の美術界に大きな影響力を与えたこと、戦後には、片や母校の東京藝術大学で、片や具体美術協会を中心とした組織で優秀な後進を数多く輩出したこと、また戦後にともに舞台美術を手がけたことなど、その画業には何かしらの共通点があります。

 この展覧会は阪神間の生んだこのふたりのモダニストの足跡を、代表作を時代毎に「並置」することで、その対照性と類似性を明らかにしつつ、それぞれの画業を再確認するものです。


会期 2018年3月24日[土]-5月27日[日]

休館日 月曜日
(4月30日[月]は開館、翌5月1日[火]休館)

開館時間 午前10時-午後6時(金・土曜日は午後8時まで)
入場は閉館30分前まで
主 催 :兵庫県立美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
後 援 :公益財団法人 伊藤文化財団、兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会
協 賛 :ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜、TKG Foundation of Arts & Culture、ネッツトヨタ京都
助 成 :一般財団法人 安藤忠雄文化財団
特別協力:大阪新美術館建設準備室、神戸市立小磯記念美術館、芦屋市立美術博物館

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わたしの記憶では、

特に吉原治良の作品があれだけ大規模に出展されるのも珍しい……

少なくとも21世紀では初めてではないでしょうか。
 

小磯良平の「斉唱」「会談の前」「カリジャティ会見図」などの傑作も展示されています。

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