事後報告。
を見に行きました。
告白すると、「イギリスで最も偉大な画家であるのみならず、風景画の歴史のなかで最も独創的な画家のひとり」であるターナー(1775-1851)、30代半ばまで、あまり好きではありませんでした。
本当に、ここ数年です、ターナーの良さが分かってきたのは。
20年近く美術鑑賞が趣味ですが、
ヒエロニムス・ボス、フェルメール、シスレー、デュフィ、ブラック、カンディンスキー、スピリアールト、フォンタナ、サム・フランシス、ヴィルヘルム・レームブルック、フランシス・ベーコン(哲学者の方ではなくて画家の方です)、葛飾北斎、谷中安規、川西英、森村泰昌といった、
「作品を初めて見たときから大ファンになった画家」
がいる一方で、
ブリューゲルなど大半のオールドマスターの作家、マネ、ターナー、モネ、ピカソ、アンディ・ウォーホル、横山大観(!)、小磯良平(!)と言った、
「作品を見ても心にあんまり響かない画家」
もこれまた多いのです。
好き嫌いが激しいのですね。
ちなみにこの2分類の間で揺れ動く画家には、岡本太郎(!)、マレーヴィチ、ヴラマンク、ムンクなどがいます。
さて、このターナー、
特にわたしが40代に入ってから好きになってきました。
この展覧会の図録を買いましたが、
20代30代のわたしが今のわたしを見たら、
きっと理解できなかったろうと思います。
自分の審美眼が磨かれてきた、ということかもしれませんが、
個人的にはそういうことではないと思います。
そういうおつきあいがあっても、いいんじゃないか。
何であれ、芸術家に限らず、ターナーのように
いい仕事をしているひとは尊敬されるべきです。
おすすめします!