「トゥーランガリラ・シンフォニー」(メシアン)の貴重な生演奏に感動! | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

事後報告。

兵庫県立芸術文化センター@西宮北口へ

 

兵庫芸術文化センター管弦楽団

2017-18シーズン
第99回定期演奏会
佐渡 裕 トゥーランガリラ・シンフォニー

 

を聴きに行ってきました。

http://www1.gcenter-hyogo.jp/contents_parts/ConcertDetail.aspx?kid=4290211326&sid=0000000002


兵庫芸術文化センター管弦楽団 2017-18シーズン
第99回定期演奏会
佐渡 裕 トゥーランガリラ・シンフォニー
開催日
2017年9月15日(金)
開 演
15:00 (開 場 14:15)
会 場
芸術文化センター KOBELCO大ホール
料 金
A ¥4,000/B ¥3,000/C ¥2,000/D ¥1,000
新シーズンは、佐渡芸術監督が“音の喜びに溢れた自由で壮大な作品”だと語るトゥーランガリラ交響曲で幕開け。20世紀フランスの大作曲家メシアンの傑作を、ピアノのロジェ・ムラロ、オンド・マルトノの原田節というスペシャリストを招いてお届けします。貴重な生演奏をお聴き逃しなく。
出演者
指揮・芸術監督 佐渡 裕
ピアノ ロジェ・ムラロ
オンド・マルトノ 原田 節
管弦楽 兵庫芸術文化センター管弦楽団
プログラム
メシアン:トゥーランガリラ交響曲
※未就学児童のご入場はご遠慮ください。
※やむを得ない事情により、出演者・曲目等が変更となる場合があります。
 あらかじめご了承ください。
主催 兵庫県 兵庫県立芸術文化センター
お問い合わせ先
芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255

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実際のプログラムは・・・

 

【プレトーク】

(佐渡裕マエストロによるPACオーケストラの近況報告と曲の解説)

(原田節さんによるオンド・マルトノの解説)

 

メシアン:トゥーランガリラ交響曲


 

【アンコール】

メシアン:<未刊の音楽帖 オンド・マルトノとピアノのための4つの小品>より 第1曲目

 

でした。

 

で、感想ですが・・・

 

感動しました。
「きょう死んでもいいよな」と思いました。

 

「死ぬときにメシアンの音楽を聴きたい」と言ったひとの気持ちが分かりました。

 

どう分かったのかを説明するのは非常に難しいのですが・・・

 

「(単に)メシアンの音楽が好きだから」というのとはちょっと違う、とは、言えます。

 

わたしの隣に座っていた年配の男性2人組。

 

曲が終わった後、

 

「あはははは」

 

と一頻り笑っていました。

その後、

 

「やっぱり、現代音楽は分からんなあ。難しいわ」

 

と言っていました。

その割にはアンコールもちゃんと聴いて、拍手していました。

 

難しくても、良いものは、良い。

 

ということなんだと思います。

 

それにしても、笑いたくなる気持ちも、分かります。

その気持ちを分析すると、さしずめ、こんな感じでしょう。

(中略)

人は、完全のたのもしさに接すると、まづ、だらしなくげらげら笑ふものらしい。全身のネヂが、他愛なくゆるんで、之はをかしな言ひかたであるが、帯紐(おびひも)といて笑ふといつたやうな感じである。諸君が、もし恋人と逢つて、逢つたとたんに、恋人がげらげら笑ひ出したら、慶祝である。必ず、恋人の非礼をとがめてはならぬ。恋人は、君に逢つて、君の完全のたのもしさを、全身に浴びてゐるのだ。

(太宰治『富嶽百景』)

 

大事なことを書き忘れました。

 

やっぱり生演奏はCDやYouTubeとは違う。

 

特にこのメシアンの「トゥーランガリラ交響曲」は大規模な編成のオーケストラでないと演奏できず(打楽器だけで8人必要)、なかなか演奏される機会のない曲の一つでもあります。

 

木管楽器:ピッコロ1、フルート2、オーボエ2、コーラングレ1、クラリネット2、バスクラリネット1、ファゴット3
金管楽器:ホルン4、ピッコロトランペット(D管)1、トランペット(C管)3、コルネット(B♭管)1、トロンボーン3、チューバ1
独奏楽器:ピアノ、オンド・マルトノ
鍵盤楽器:ジュ・ド・タンブル(=鍵盤式グロッケンシュピール)、チェレスタ、ヴィブラフォン、チューブラーベル
打楽器:(8人の打楽器奏者で分担)
第1奏者:バスドラム
第2奏者:プロヴァンス太鼓、スネアドラム
第3奏者:テンプルブロック3、マラカス
第4奏者:マラカス、トライアングル、タンブリン
第5奏者:タンブリン、ウッドブロック
第6奏者:クラッシュシンバル、サスペンデッド・シンバル
第7奏者:サスペンデッド・シンバル、小シンバル、チャイニーズ・シンバル
第8奏者:小シンバル、チャイニーズ・シンバル、タムタム
弦楽器:1stヴァイオリン16、2ndヴァイオリン16、ヴィオラ14、チェロ12、コントラバス10

 

「なかなか」どころか「めったに」演奏されない曲の一つ。

その生演奏。とても貴重でした。

マエストロ・佐渡も「オーケストラ人生で1回演奏する機会があるかどうかって曲」ってぼそっと言っていました。

 

なぜ、この曲を選んだか?

 

来年2018年は、マエストロ・佐渡が師事したアメリカの大指揮者・大作曲家、レナード・バーンスタイン(1918−1990)の生誕100年。

「バーンスタイン・イヤー」ということでいろいろ企画されているようです。

 

ところでこの「トゥーランガリラ交響曲」、作曲家のメシアンはフランス人ですが、世界初演はアメリカのボストン・シンフォニーホールで、指揮を担当したのが、他ならぬバーンスタインだったのです。

 

世界初演(1949年12月2日)

ボストンのシンフォニーホール
レナード・バーンスタイン 指揮/ボストン交響楽団 演奏

※作曲者の母国であるフランスでの初演は、1950年7月25日

 

マエストロ・佐渡にとってこの曲は、「師匠が世界初演した曲」という意味でも、特別なものだったと思います。

文字通りの熱演でした。

 

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そうそう、

聴きにいった日(2017年9月15日)は、兵庫県立芸術文化センター公演入場者(累計)600万人を達成したということで、取材なども行われていました。おめでとうございます。


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