文楽「染模様妹背門松(そめもよういもせのかどまつ)」@国立文楽劇場 素晴らしいの一言! | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

事後報告。

大阪・日本橋にある国立文楽劇場

初春公演「染模様妹背門松(そめもよういもせのかどまつ)」を見に行きました。

お染・久松の恋物語(実際に起きた心中事件をもとに作られました)

    

午後4時30分の開演に間に合うように

 

梅田から御堂筋線でなんばまで行き、

千日前線に乗り換えて日本橋まで。

7番出口からすぐでした。

 

プログラムを買いました。650円。

「床本(ゆかほん)」という台本(リブレット)つき。

ということで


お染/久松 染模様妹背門松(そめもよういもせのかどまつ)
 

「油店の段」

 

30分休憩

 

「生玉の段」

「質店の段」

「蔵前の段」

 

終わったのは20時過ぎ。

 

個人的には後半の「質店の段」「蔵前の段」が好きです。

 

「油店の段」はいろんな男女の恋模様が描かれていて

チェーホフの『桜の園』を連想してしまいました。

 

「質店の段」は大晦日の晩、久松のお父さんとお染のお母さんが二人の道ならぬ恋を止めさせるところです。

「親思う心にまさる親心」とはこういうことか、でもその親の愛ゆえにお染と久松は心中するしか自分たちの愛を完成させることはできないと心密かに決意するシーンでもあります。

 

最後の「蔵前の段」は正月元日の七つの時(午前4時くらい)、蔵に閉じ込められた久松をお染が出して、心中するために二人で脱出するクライマックスのシーン。『ロメオとジュリエット』よりも激しいです。ロメオとジュリエットは脱出しませんでしたから。

 

とにかく、複雑でこまやかな人間の心の動きを人形で見事に表現する人形使い、物語を進めていく太夫(ナレーター)、音楽で情景だけでなく登場人物の心の中まで表現する太棹三味線・・・本当に素晴らしかったです。

 

※日本語勉強しないとな、と思ったのはナイショです。