文学へのいざない in 門戸厄神 第4回
村上春樹
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
を読む
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
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以下、案内サイト(Facebookより)
門戸厄神駅前の居酒屋じゅとう屋読書会、次回は満を持して、村上春樹の最高傑作といわれる『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞受賞作)を課題図書にします。
門戸厄神駅前の居酒屋じゅとう屋読書会、次回は満を持して、村上春樹の最高傑作といわれる『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞受賞作)を課題図書にします。
日時は、7月19日(日)午後14時半~です。
【内容】
「西宮で育った村上春樹の文学は、いまやノーベル文学賞の候補といわれ、世界40ヶ国以上の言語に訳されています。世界中で愛読される春樹文学の原点は、故郷・西宮にあります。村上春樹研究を四半世紀続けてきた作家・文芸ソムリエの土居豊と一緒に、村上春樹の文学を読みましょう。」
【日時】
2015年7月19日(日)14時半~
終了後、懇親会の予定
ゲスト講師:土居豊(作家・文芸ソムリエ)
【参加費】
1000円(お菓子、コーヒー or 紅茶つき)
【場所】
じゅとう屋J:SPACE
西宮市下大市西町(阪急門戸厄神駅下車すぐ)
居酒屋「じゅとう屋」店長ブログ
http://ameblo.jp/bess1105/
お問い合わせ:0798-52-2258
貴重な初版のカバーも拝ませていただきました。
レジュメも新しい発見だらけの内容。
実をいうと・・・わたしは村上春樹がどうも苦手でした。
理由はいくつかあって、
一つには、文体がプレーン「すぎる」ーープレーンを通りこして、どこか軽佻な印象を受けるのです。チャラい、というのか。
二つ目は、構成が複雑ーーよく言えば多層的、重層的、対位法的ということになるんでしょうが、強い乱視のひとが裸眼で世界を見ているような感じがするときがある。
三つ目は、比喩が大胆すぎて、悪い意味で作為を感じるため。
これもひとによるのでしょう、「あの比喩がたまらない」とクセになってしまうひとは多いのかも。わたしは別の意味でたまらないのですが。
四つ目は、ある意味長編小説の取り柄でもあるのですが、ストーリーの展開にかこつけて(?)登場人物のライフスタイルやこだわりの提示・開陳がうるさく感じられる。いっこうに構わないんですが「別にいいですよ、もう」と饒舌にうんざりしてしまうところがあります。白いアスパラガスが好きだとか、何か関係があるの?
それでも読書会に出る以上、本は読んでおかなければと神戸市立中央図書館で借りてきて、きのうときょうの2日間、単行本600ページ弱を、死にもの狂いで読みました。
そうして臨んだ読書会。
いろいろ話しているうち、
「村上春樹はすごいな」
と感心している自分がいました。
そうした欠点(?)を上回る寂しさと覚悟を『世界の終り~』から感じたのです。
情報に浸食されていく個人的な日常、それを支える情感ーー人間がいきいきと自由に生活する上で本当に守らなければ守りきらなければいけない「情感」にはどのようなリスクや代償があるのかーー深い問いが提示されているように思いました。
読書会に参加して、村上春樹の評価が変わりました。
大分、プラスに。
他の長編も読んでみようと思いました。
講師の土居先生と、村上春樹に限らず読書量がハンパではない、小説好き、本好きな参加者のみなさまに、暗闇から引っ張り上げられた感じです。
参加して、本当によかった。
趣味の小説執筆にも、プラスに働きそうな予感がします。
ありがとうございました。
貴重な初版のカバーも拝ませていただきました。
レジュメも新しい発見だらけの内容。
実をいうと・・・わたしは村上春樹がどうも苦手でした。
理由はいくつかあって、
一つには、文体がプレーン「すぎる」ーープレーンを通りこして、どこか軽佻な印象を受けるのです。チャラい、というのか。
二つ目は、構成が複雑ーーよく言えば多層的、重層的、対位法的ということになるんでしょうが、強い乱視のひとが裸眼で世界を見ているような感じがするときがある。
三つ目は、比喩が大胆すぎて、悪い意味で作為を感じるため。
これもひとによるのでしょう、「あの比喩がたまらない」とクセになってしまうひとは多いのかも。わたしは別の意味でたまらないのですが。
四つ目は、ある意味長編小説の取り柄でもあるのですが、ストーリーの展開にかこつけて(?)登場人物のライフスタイルやこだわりの提示・開陳がうるさく感じられる。いっこうに構わないんですが「別にいいですよ、もう」と饒舌にうんざりしてしまうところがあります。白いアスパラガスが好きだとか、何か関係があるの?
それでも読書会に出る以上、本は読んでおかなければと神戸市立中央図書館で借りてきて、きのうときょうの2日間、単行本600ページ弱を、死にもの狂いで読みました。
そうして臨んだ読書会。
いろいろ話しているうち、
「村上春樹はすごいな」
と感心している自分がいました。
そうした欠点(?)を上回る寂しさと覚悟を『世界の終り~』から感じたのです。
情報に浸食されていく個人的な日常、それを支える情感ーー人間がいきいきと自由に生活する上で本当に守らなければ守りきらなければいけない「情感」にはどのようなリスクや代償があるのかーー深い問いが提示されているように思いました。
読書会に参加して、村上春樹の評価が変わりました。
大分、プラスに。
他の長編も読んでみようと思いました。
講師の土居先生と、村上春樹に限らず読書量がハンパではない、小説好き、本好きな参加者のみなさまに、暗闇から引っ張り上げられた感じです。
参加して、本当によかった。
趣味の小説執筆にも、プラスに働きそうな予感がします。
ありがとうございました。