103歳の日野原重明先生が教えてくれたこと 〜「新老人の会」兵庫支部2014フォーラム講演メモ〜 | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

きょうは



神戸ポートピアホテル内 ポートピアホール

「新老人の会」兵庫支部2014フォーラム 日野原重明先生講演会

に出かけました。

講演1 
「100歳まで元気な脳を創る」
前和歌山県立医科大学理事長・学長 西村会向陽病院名誉院長 板倉徹

講演2
「いのちを守り、平和を築く」ーー私たちが伝えていくべきものは何かーー
聖路加国際大学名誉理事長 「新老人の会」会長 日野原重明

どちらも大変素晴らしい講演でした。
日野原先生、おん年103歳! 
ときどき椅子に腰掛けながらも、元気で明るい立ち居振る舞いに励まされました。

備忘も兼ねて、講演メモを。

講演1 講演メモ

●日野原先生に学ぶ「若い脳の作り方」
1 よく歩く エレベータやエスカレータは使わない
2 本をよく読む
3 食べ過ぎない 1300→1400kcal
4 いつも前向き 110歳までスケジュールがぎっしり
5 過ぎ去ったことをくよくよしない
6 芸術に親しむ
7 新しいことに挑戦 コンピュータ、水彩画など

●いい指導者は「前頭前野」が発達!
▲自発性 ▲遂行(実行)機能 ▲自己制御
5歳が前頭前野の発達のピーク 
→5歳までに「我慢すること」を覚えさせることが大切!!

●塩野七生の「指導者に求められる資質」
1 知性 
2 説得力
3 肉体的強靭さ
4 持続する意志
5 「自己制御」の能力
「ユリウス・カエサルのみが5つとも備えていた」

●日本人(平成22年)
認知症  約439万人 
※65歳以上の15% 80歳以上の40%
正常と認知症の中間(MCI) 約380万人 
計 約819万人
■世界の認知症患者 4435万人

●認知症にならない3つの職業
・料亭の女将
・音楽家(芸術家)
・政治家

●週2-3回、30ー60分の早歩きを

●軽度の認知症は改善できる、認知症の予防はできる

●長寿の7か条
1 食べ過ぎない
2 起こらず笑う
3 よく歩く
4 少量の酒
5 禁煙
6 生活習慣病の治療 食事/運動
7 「新老人の会」で活動ーー社会的孤立を防ぐーー

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講演2 講演メモ

●「いのち」の使いかた
自分のもつ時間を人のために捧げることを決心する。そして、勇気を持って行動する →行動力

●「ひとりひとりの”いのち”が大切に守られること、互いにゆるしあうこと、これによって平和がもたらされる」

●「夢を実現へ」

●日野原重明「よく生きる」ための4つの提唱
(1)出会いから学ぶ ある人、ある書物との出会いによってこそ、新しい運命が始まる
(2)生き方を変える 人は生き方を変えることができる
(3)老いを創める ーーマルティン・ブーバーの言葉ーー
(4)自分の運命をデザインする ーーアンリ・ベルグソンの言葉ーー

●名言集
ソクラテス
「ただ生きることだけでなく、よく生きることを何より大切にしなくてはならない」

マルティン・ブーバー 『かくれた神』(田口義弘 訳、みすず書房)
「年老いているということは、もし人がはじめるということの真の意義を忘れていなければ、素晴らしいことである」

アンリ・ベルグソン
「人間というものは、自分の運命は自分で作っていけるものだということを、なかなか悟らないものである」

アルベルト・シュバイツァー
「いかなる条件の下においても、人間が、真の人間性をもって人間に働きかけるーーこのこといかんに人類の将来は繋がっている」

イマヌエル・カント
「戦争というものはあってはならない。私は非戦という言葉を提唱する」