苦楽亭淳之助師匠『かみなりのふんどし』に瞠目 〜落語少年に将棋少年。あなたは?〜 | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

出張鍼灸に行った先の患者さまから

苦楽亭淳之助師匠『かみなりのふんどし』

の話を伺いました。
患者さまのお子さんだそうで・・・

動画はこちら(YouTube動画です)。
‪第6回ひむかの国こども落語全国大会予選大会‬で演じられたときの動画です。

小学校6年生とは思えない素晴らしい高座。

落語好きですが(亡くなった5代目古今亭志ん生師匠、3代目三遊亭金馬師匠の大ファンです)
わたしがやっても、ここまで上手くできないでしょう。
だいたい正座からして苦手でして・・・

慰問などで、すでにいろいろな施設で演じられているそうです。
好きなことでボランティア活動をする。いいですね。
将来、神戸生まれの落語家になっているのかも。

○○○

うらやましいなと自分の小学校六年生を振り返ってみると
そうそう、そのころのわたしは将棋に熱中していました。

実家の加古川はなぜか将棋がさかんで、小学生将棋大会なども開かれていました。
小学校4年と6年のとき、決勝戦で同学年の久保利明君と対戦してぼろ負けしたことを覚えています。
今はプロ棋士(九段)で棋王・王位のタイトルもとった名棋士・久保利明は、小学生のときからとても落ち着いていました。

当時わたしは原田泰夫九段の「三手の読み」の信者でした。

こう指す、ああ来る、そしてこう指す

というやつです。
裏返せば三手しか読まなかった。能力的にも読めなかった。

向こうは絶対、三手以上読めていたはずです。

「こう指す、ああ来る、そしてこう指すーーえっ そう来ますか!?」

というのが二三回あって、それからすぐに詰まされました。

小学校4年のときは四間飛車戦法で、これはそれなりに上手く指せたように記憶していますが、
6年のときは彼を相手にわざわざ角頭歩付き戦法という奇襲作戦を採用したために序盤から劣勢で、「なんであんなばかなことをしたんだろう」と自分を責めながら指していました。悔しかった・・・

NHKの「将棋講座」のテキストや谷川浩司名人の本なんぞを買い込んで読み込んでいたほど熱中していたのに、
中学に入ったとたん将棋はピタッとやめてしまいました。
「自分には将棋の才能がない」と悟ってしまったんですね。
クラシック音楽と論語・漢詩に熱中するという、そんな中学生でした。

○○○

落語であれ将棋であれ、ピアノでも野球でも数学オリンピックでも何でもいいのですが、
コンクールに出て腕比べをするくらい夢中になれるものを子ども時代に持っておくことはとても大切だと思います。

「○○少年」「○○少女」「○○博士」「◎◎の再来」「神戸の(平成の)◎◎」と評判になるくらい。
うまくいけば「天才」「神童」になるかもしれません。

それにつけても苦楽亭淳之助師匠の話術がうらやましい。