肩こりが鍼灸治療でよくなる理由 2 ~肩こりにも2つのタイプがある~ | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

前回、「肩こり」の定義を

首~肩~肩甲間部(左右の肩甲骨の間)のエリアに生じる、(疲労感を催す)不快感

としました。

この肩こり、次の2つのタイプに分かれます。

(1)自覚症状=他覚症状(「こっている」という部分を触ってみると実際にかたい)

オーソドックスというのか、分かりやすい「肩こり」です。
患者さまご自身、

「首~肩、背中、腕の筋肉をよく使っているからな」

と、(だいたいでも)思い当たる原因があるのが特徴です。

「筋肉の使いすぎによる肩こり」と言い換えてもいいかもしれません。

●肉体労働に従事されている方―-第一次(農業、漁業、林業など)・第二次産業(製造業、建設業など)に就かれている方

●スポーツをたしなまれている方、たしなむを通り越して入れこんでいる方―-特に勝ち負けがはっきり分かるスポーツですね。どうしても熱くなる。

に多い。

(2)自覚症状≠他覚症状(「こっている」という部分を触ってもかたくない)

こちらは、分かりにくい「肩こり」です。
患者さまも、

「動かさないからかな?」

と、思い当たる原因が判然しない。

「筋肉を使わないことによる肩こり」と言い換えてもいいかもしれません。

●精神労働・頭脳労働に従事されている方―-第三次産業(サービス業、お商売など)に就かれている方

●スポーツをやめている方、スポーツをやる習慣のない方、車移動が多い方

に多い。

ここまで書くと、

「筋肉を使っても、使わなくても、肩こりになるの?」
「何しても肩こりになるの? 動いても動かなくても?」

と疑問を持たれる方もいるかもしれません。

「肩こりって、人間、ヒトの宿命?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれません(いないかな)。

実は、ある程度までは「肩こりは人間、ヒトであることの宿命」というのは、正しい。

そして、

「筋肉の使いすぎによる肩こり」も「筋肉を使わないことによる肩こり」も、
ある一つの共通点があります。

それは、東洋医学の考え方で説明する方が説得力があるのですが(もちろん西洋医学でも説明できます)

次回、そのお話を。