ハイポトニック飲料と甘酒 〜マラソンや長時間労働に耐える知恵2〜 | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

『ドクター&トレーナーが解説する アスリートのためのコンディショニング ~陸上競技選手ならこれだけは知っておきたい基礎知識~ 』
(日本陸上競技連盟医事委員会 編 日本陸上競技連盟 監修、(株)陸上競技社)

によると、運動に適した

○水分摂取のタイミングと量

■運動前(2h前)250ml程度(通常環境)500ml程度(暑熱環境)
■運動中 500~1000ml/h(暑熱環境)


○摂取する水分の内容

■糖質濃度は4~8%程度(2%以下はダメ、16%以上もダメ)
■0.5~0.8%の塩分濃度も必要(塩分を含まない水を大量に飲むと水中毒=低ナトリウム血症を引き起こす)

だそうです。

要するに、ハイポトニック飲料(低浸透圧性液)が、スポーツドリンクに適している。

※生体内のイオン濃度(塩分)や糖分の濃度より濃いか薄いかで
低浸透圧性液(飲料)・・・ハイポトニック(hypotonic) 薄い
等浸透圧性液(飲料)・・・アイソトニック(isotonic) 同じ
高浸透圧性液(飲料)・・・ハイパートニック(hypertonic) 濃い
に分かれます。


実は.

甘酒(麹からつくった甘酒)

は、すぐにエネルギ—源になるブドウ糖がいい具合に含まれています。

ちょっと薄めた甘酒に、ひとつまみの塩を入れれば、優れたハイポトニック飲料ーースポーツドリンクになります。
(酒粕から作った市販の甘酒は、砂糖やぶどう糖果糖液糖などが多過ぎるので、3倍量くらいに薄めた方がいいかもしれません)

甘酒は、ブドウ糖の他に

ビタミンB群(B1、B2、B6、葉酸)
オリゴ糖
アミノ酸(システイン、アルギニン、グルタミンなど)
食物繊維

も含む健康食品です。

スポーツをしていなくても、毎日飲んでいいくらいです。
ちなみに甘『酒』ですが、アルコール分は1%未満。
ソフトドリンクなので未成年の方やご高齢の方も安心して飲めます。(飲み過ぎはいけませんが)


麹から作った甘酒は、大手スーパーなどで売っています。
また、炊飯器を使えば(6-7時間はかかりますが)簡単に自作できるようです。

http://www.otamaya.com/point/point_ama_homemade.html#suihan