「土用」というと、四立(立春、立夏、立秋、立冬)前の18日間
中でも夏の土用は有名で、江戸時代、
「本日丑の日」
と鰻屋が看板を出してから
(平賀源内が考えたコピーだそうだけれど、そうだとしたら天才的
ニホンウナギの受難の歴史が始まりました。
今年(2013年)の夏の土用は7月19日~8月6日だそうです
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ここから本題。
この夏の土用に、お灸をすえる習慣があった。
「土用灸」(どようきゅう)
と言います。
俳句の季語にもなっていて
●土用にして灸を据うべき頭痛あり (漱石)
●わが背に艾の燃ゆる土用かな (草城)
●いかなこと動ぜぬ婆々や土用灸 (蛇笏)
といった名句もある。
夏目漱石、俳句も詠んでいたんですね。
なぜ、夏の土用に健康増進が謳われたか。
簡単に言えば
「夏バテ予防」
だったのではないかと思います。
夏の土用の時期になると、高温多湿の「土用波」が起こる。
南の海で発生した台風や熱帯性低気圧の影響だと言われています。
高温多湿だと汗が蒸発しない。
体温調節ができない。
汗が蒸発するときの気化熱で体を冷やしているのに、それができない。
自律神経が「何だってえ!?」と乱れて体のあちこちが重だるくな
筋肉は動かすと熱が出ます。
だからなるべく筋肉を動かさないようにする。
そういう状態で体を動かすと、普段のときよりも(相対的に)関節に負荷がかかって、関節が痛くなる。
(東洋医学では「湿邪」と言い、これにやられると「体重節痛」が
そこで、お灸をすえることで自律神経のバランスを整える。
お灸には自律神経調節作用があるのです。
むかしのひとは、科学的知識こそ持たなかったけれど、お灸の有用
「元気ないな」と思ったら、ぜひお灸をすえてみてください。
●肩甲骨の間の押したら痛い/気持ちいいところ(誰かにすえても
●足三里
●三陰交
●気海
●労宮
がおすすめのツボです。